転職の応募の際に書く履歴書…努力して取得・合格した免許や資格は、非常に有効なアピールポイントになります。
ただし、中には書く必要のない免許や資格があるのをご存知でしょうか?
採用担当者にとっては、あまり意味のないもの・書かない方が良いものもあるのです。
この記事では、履歴書に書くべき免許・資格と、書かなくても良い免許・資格についてご紹介します。
免許・資格欄の正しい書き方も解説しますので、履歴書をこれから作成する転職活動中の方はぜひ参考にしてください。
1・履歴書の免許・資格欄の正しい書き方
履歴書に記載する免許・資格欄の書き方には、ルールがあります。
ルールに則っていないと、書類選考に通らない可能性も…。
ここでは最低限守らなければいけない書き方のルールを3つピックアップします。
1-1・免許・資格の名称は正式名称で記載
免許・資格欄の名称は、正式名称で記載します。
- 普通自動車(AT限定)の免許 ⇒ 普通自動車第一種運転免許(AT限定)
- 簿記(日商簿記検定) ⇒ 日本商工会議所簿記検定試験○級
- 漢検 ⇒ 日本漢字能力検定
- ファイナンシャルプランナー ⇒ ○級ファイナンシャル・プランニング技能士
- MOS ⇒ Microsoft Office Specialist
- ケアマネージャー ⇒ 介護支援専門員
記入する順番としては
- 運転免許
- その他の免許
- 資格
がよいでしょう。
取得年月日順に書くのが一般的です。
和暦・西暦を統一することも忘れないでください。
1-2・「合格」と「取得」を使い分ける
取得した免許・資格は、合格と取得をきちんと分けて書きます。
- 合格:合格証が交付されるもの。英検・漢検・日商簿記・FPなど。
- 取得:免許証が交付されるもの。免許がないと業務が行えないもの。運転免許・医師・税理士・ケアマネなど。
自分の取得した免許や資格がどちらに該当するのか、きちんと調べてから書くようにしましょう。
1-3・希望職種に関係する免許や資格を優先的に書く
応募する企業の業種や、希望する職種に関係するものを優先的に書いて下さい。
募集要項をチェックし、必須となっている免許や資格については最優先で書きましょう。
業務に必要な免許や資格をまだ持っていなくても、取得・合格に向けて勉強中の場合は、最後に書き足しておくことをおすすめします。
2・履歴書に書くべき免許・資格とは?
転職時の履歴書に書くべき免許・資格にはどのようなものがあるのでしょうか。
必ず記載すべき3つの免許と資格をご紹介しますので、覚えておきましょう。
2-1・国家資格
国家資格については、過去の職歴の証明にもなりますので、必ず記載してください。
高等学校卒業程度認定試験などは学歴にも関係します。
ファイナンシャル・プランニング技能士のように、級が設定されているものは、一番高い級(3級と2級なら2級)を書けばOKです。
2-2・運転免許
運転免許を持っている場合は、必ず記載します。
営業職などは業務に必要となる場合も多く、地方の場合は必須であることも少なくありません。
原付の免許は普通自動車の免許を持っていれば記載不要です。
2-3・語学系・IT系の資格
即戦力として期待される語学系・IT系の資格も必ず記載しましょう。
Microsoft Office Specialistや日商PC検定などは、業界を問わず歓迎されます。
ただしTOEICの場合は、点数に注意。
企業が求める基準に達していることが条件です。
3・履歴書に書かなくても良い免許・資格とは?
努力して取得・合格した免許や資格は、できるだけ記載したいものですが、中には記載しない方が良いものもあるので注意が必要です。
どのような免許や資格が該当するのか、3つのチェックポイントをご紹介します。
3-1・2級以下・スコアの低い資格
2級以下・スコアの低い資格は書かない方が良い代表格といえます。
英検5級・漢検4級などは、小学生でも合格できるレベルと判別されてしまうからです。
マイナスイメージを与えてしまいかねないので、注意してください。
英検・漢検などの場合は2級以上、TOEICのスコアは600点程度以上なら記載するべきです。
3-2・業務に関係のない資格
自分の応募する職種や業務内容に関係がない免許や資格は、書かなくても良いでしょう。
業務に全く関係のない免許や資格を書いてしまうと、採用担当者に『業務内容をきちんと理解しているのか?』と思われてしまう可能性があるからです。
3-3・趣味で取得した資格
趣味の範囲で取得した資格については、必ずしも書く必要はありません。
比較的容易に取得できるものが多いこと、業務上必要ではないものが多いことが理由です。
自己アピール材料として使いたい場合は、趣味・特技の欄に記載することをおすすめします。
4・まとめ
履歴書の免許・資格欄は、自己アピールとして有効活用したいポイントの1つです。
しかし正しい書き方を知らない・書かなくても良い免許や資格を書いていると、マイナスイメージを与えてしまう場合があるかもしれません。
履歴書を作成する前に自分の免許・資格を棚卸しすることが大切。
応募先に見合った免許や資格を記載できるよう、間違いやミスがないことを確認してしっかりと準備をしましょう。
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