令和3年に内閣府が行った調査によると、2019年から2021年の2年間で、地方移住への関心は全年齢で増加していますが、懸念事項として仕事や収入を挙げた人は、約5割にものぼります。
鳥取県は移住先としての人気も高く、県全体として移住希望者を積極的に支援する制度も整っているのが特徴です。
鳥取県への移住やUターン転職の際に注意したいこと、知っておきたいことをピックアップして、くわしくご紹介します。
鳥取へUターン転職する前に知っておきたいこと
移住・Uターンどちらの場合も、就職先を確保することは必須です。
都心や都市部と地方では、生活環境や就労条件が異なるため、あらかじめ知っておきたいポイントがあります。
どんなことを念頭に、転職活動を行うべきなのか、3つのポイントをご紹介しましょう。
1・鳥取県で募集の多い職種
鳥取県が平成29年に実施した就業構造基本調査結果をもとに、鳥取県ではどんな職種が多いのかを見ていきましょう。
- 医療・福祉:45,900 人(8%)
- 製造業:41,200 人(2%)
- 卸売業・小売業:41,200 人(2%)
- 建設業:21,900人(6%)
- 農業・林業:21,800人(5%)
少子高齢化の影響もあり、介護系の求人が多くなっています。
また鳥取県は梨の産地としても有名なので、農業の割合が多いのも特徴です。
2・鳥取県の賃金の目安
鳥取県が令和2年に発表した平均月間現金給与総額は、295,940 円です。
産業別では、もっとも多かったのが、電気・ガス業で 440,542 円と報告されています。
参考:鳥取県の産業別平均賃金はいくらですか|とりネット鳥取県公式サイト
厚生労働省によると、鳥取県の平均年収は、3,877,000円です。
鳥取県の平均年収については、こちらの記事をご覧ください。
3・鳥取県の生活環境
鳥取県の生活環境で押さえておきたいポイントは、移動手段が車であるということです。
都心や都市部に比べると、鳥取県はバス・電車などの公共交通機関が発達していません。
仕事・買い物・育児・病院…車での移動がメインになるので、免許の取得や車両の購入は必須です。
マイカーを維持するということは、経費がかかります。
- 車検代
- 自動車税
- 駐車場代(自宅にスペースがある場合は不要)
- ガソリン代
- 任意保険の保険料
移住・Uターン転職前にマイカーを持っていなかった人は、プラスαの出費が増えることを理解しておきましょう。
Uターン転職での失敗例
生まれ育った地元へのUターン転職…メリットばかりが多いように感じますが、安易に決めてしまったことで、失敗してしまったという例も少なくありません。
どんな事例が失敗を招いてしまうのか、3つのパターンをご紹介しましょう。
目的がない
目的を定めずに、Uターン転職をしてしまうと、思い描いていた転職とは程遠いものになってしまいます。
- 家族と一緒の時間を過ごしたい
- 結婚を機に地元で生活したい
- 子どもの生活環境を整えたい
- キャリアチェンジで地元に貢献したい
など、なぜUターン転職をするのか、という理由・目的をハッキリと持つことが大切です。
『何となく帰りたいから』という漠然とした状態では、Uターン後の生活が成り立たなくなってしまうでしょう。
年収にこだわる
年収の額面にこだわりすぎると、Uターン転職は失敗します。
年収に関する総合情報サイト・年収ガイドの調査結果では、2020年の都道府県別平均年収は以下のように報告されています。
- 東京都:5,952,400円
- 神奈川県:5,369,700円
- 愛知県:5,133,800円
- 大阪府:5,042,400円
- 京都府:4,900,600円
これに対し、鳥取県の平均年収は4,014,700円です。
同じ仕事でも、年収の額面が減ってしまう可能性が高いことは、あらかじめ理解しておかなくてはいけません。
環境に馴染めない
地域コミュニティとの強いつながりがある環境に、馴染めないという人もいます。
都心や都市部では、隣に住んでいる人を知らない・挨拶程度の付き合いしかないという状況は珍しくありませんが、地方では仕事もプライベートも、地域との密接な付き合いが存在します。
人付き合いが苦手な人や、コミュニティへの参加を苦痛に感じてしまう人には、地方暮らしは厳しいものがあるかもしれません。
鳥取県へUターン転職するメリット・デメリット
鳥取へのUターン転職にはメリットが存在する反面、デメリットも存在します。
自分がメリットを享受し、デメリットを理解することができるかどうか、判断材料の一つとして検討してください。
Uターン転職のメリットは?
鳥取へのUターン転職には、多くのメリットがあります。
- 都心や都市部と比べると物価・生活費が安い
- 通勤ラッシュから解放される
- 自然が豊かでリフレッシュできる
- 鳥取県独自の支援策が多い
- 子育ての環境が整っている
都心や都市部と地方の違いは、やはり物価です。
家賃が安い・新鮮な野菜が安価で手に入るなど、生活全体にかかる費用を抑えることができます。
また鳥取県は積極的に移住者・Uターン転職者向けの支援を行っているのも特徴です。
保育園の待機児童数が少ないこと、自然を活かした‟遊び“の環境が整っていることなども、子育て世代にとってはメリットといえるでしょう。
思いがけないUターン転職のデメリット
Uターン転職のデメリットは、都心や都市部と比べると求人数が少ないことです。
企業や店舗の数が少ないため、いくらでも仕事があるという状況ではありません。
都心や都市部に比べて、転職活動の選択肢が少ないことはデメリットとして理解しておく必要があります。
鳥取県へ移住するときのポイント
移住・Uターン転職などで生活環境が変わることは、通常の引越しよりも影響が大きいものです。
鳥取県への移住・Uターン転職をする際のポイントを3つご紹介します。
必ず仕事を先に決めておくこと
移住・Uターンをする前に、必ず仕事を決めておきましょう。
移住前に鳥取県へ実際に足を運んで、企業の雰囲気や町の様子なども見ておく必要があります。
また、通常の転職よりも時間に余裕をもって取り組まなければいけません。
移住・Uターン後に転職活動をした場合、思うように進まず、仕事が決まらないという可能性があります。
生活の基盤をしっかりと築くためにも、仕事を決めてから動くようにしてください。
車の免許・車両の準備をしておくこと
鳥取での生活には、車が欠かせません。
免許の取得・車両の準備をしておくことが必要です。
都心や都市部のように、必要な時だけレンタカーやカーシェアリングを利用するという頻度ではありません。
住む場所にもよりますが、鳥取県の人口に対する車の保有率は7割以上です。
通勤に使用することも多いので、世帯の人数や構成によっては、2台必要になる可能性もあります。
利用できる支援策を確認すること
鳥取県では、独自の移住・Uターン就職支援策が非常に充実しています。
鳥取来楽暮(とっとりこらぼ)というサイトでは、仕事・生活・移住前の準備・支援制度やイベントの紹介などを発信しています。
希望する自治体・移住者の状況によって支援策は異なりますので、自分が利用できる支援策があるかどうか、必ず確認をしましょう。
まとめ
鳥取県は移住先として、とても人気があります。
その理由は、支援策の充実度や、生活のしやすさにあるといっても過言ではないでしょう。
移住・Uターン転職では、実際に生活をする前に仕事を決めておくことがとても重要です。
鳥取県では就職(転職)活動に関する支援も行っているので、十分に活用し、綿密な転職活動を行ってみてください。
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