島根県は観光地としてだけではなく、移住先としても人気のある県です。
島根県の雲南市は2022年に宝島社が発表した「住みたい田舎」ベストランキングで、若者世代・単身者と子育て世代の2部門で全国1位を獲得しています。
Uターン・Iターン・Jターンなどで転職を伴う移住を検討されている場合、移住先の情報収集は非常に大切なポイントになります。
実際に島根県に住んだらどうなのか…仕事・家計・子育て事情などを知っておくことで『こんなはずじゃなかった』というトラブルを回避することができるでしょう。
この記事では島根県の生活に関するさまざまな情報をご紹介します。
これから島根県での生活を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
島根県の生活や育児に関する特徴
移住の場合は、都心部での生活と地方での生活にある大きな違いを理解する必要があります。
もっとも違いを感じるのは生活環境かもしれません。
島根県の生活に関する特徴を3つピックアップしてご紹介しましょう。
自然環境の豊かさ
島根県は自然環境の豊かさで知られており、多様な自然景観が魅力です。
島根県の代表的な自然環境についていくつかご紹介します。
●山岳地帯と豊かな森林
島根県は中国山地の一部を含んでおり、山岳地帯が広がっています。
大山(だいせん)や三瓶山(さんべさん)などの高山があり、美しい森林が広がっているのが特徴。
四季折々の風景やハイキングコースなど、アウトドア愛好家にとって魅力的なスポットとなっています。
●美しい海岸線と砂浜
島根県は日本海に面しているため海岸線が長く、美しい景観が広がっています。
特に砂浜が広がる地域が多く、例えば宍道湖(しんじこ)周辺や出雲大社近くの海岸などが人気です。
海水浴や海釣り、マリンスポーツなど、海の楽しみ方が豊富です。
●渓流や湖沼
島根県には清流や美しい湖沼も多くあります。
邇摩(にま)の清流や奥出雲の湖沼地帯が自然愛好家や釣り愛好家に人気です。
四季の移ろいとともに風景が変化し、美しい自然を楽しむことができます。
●自然公園と温泉地
島根県には自然公園や温泉地も点在しています。
石見(いわみ)の瑞龍山や隠岐の隠岐の島自然公園は、豊かな自然を保護・活用した地域です。
また、松江市周辺や温泉地である雲南市には、温泉や温泉旅館が多くあり、リラックスした時間を過ごすことができます。
教育環境の整備
島根県では自治体が主導し、地域との連携により教育環境の整備にも力を入れています。
●ICT教育の推進
島根県ではICT(情報通信技術)を活用した学習環境の整備に力を入れています。
デジタル教材の活用やパソコンの普及など、情報化社会に適応した教育を進めています。
●地域との連携
島根県の教育機関は地域との連携を重視していることが特徴です。
地域の企業や団体と協力し、職業体験や地域活動に取り組む機会を提供しています。
生活費を抑えられる
日本一のふるさと「しまね」への交流・移住推進プロジェクトの調査によると、島根県の生活費は東京23区の1/2と報告されています。
生活の物価指数は東京を100とすると、島根県は91.7となり、食費や光熱費よりも家賃の市場価格が安いことが、生活費を抑えることができる要因と考えられます。
リモートワークなどで勤務先を変えずに移住ができる場合は、東京23区で生活をするよりも住居費を抑えて生活することが可能です。
島根県の家計調査
島根県に住む人のお財布事情はどうなのか…しまね統計情報データベースで報告された令和4年4月の家計調査をもとに、収入や支出に関してご紹介します。
消費支出
消費支出とは、一般的に生活費・家計費と呼ばれるもので、個人や家族が生活を維持するために行う支出のことです。
2022年島根県松江市の消費支出は278,522円・全国平均は290,865円となっています。
食費・住居・家具(家事用品)・保健医療・教育などの項目で、全国平均よりも低い結果が出ているのが特徴です。
実収入
実収入とは、一般に言われる税込み収入のことで、世帯員全員の現金収入を合計した金額のことです。
2022年島根県松江市の実収入は635,926円・全国平均は617,654円となっています。
2022年は全国平均よりも高い額面となっており、消費支出が抑えられているという点から考慮すると、生活レベルが大きく異なるということではありません。
島根県のおうち事情
移住を検討した場合、島根県の生活と都心部の生活を比較する際にもっとも異なるのがお家事情です。
島根県へ移住をされる方は、どのくらい住居に費用がかかるのか、事前に情報収集をしておくことが重要なポイントになります。
賃貸の家賃相場は?
島根県に移住を検討している場合は、住宅を確保する必要があります。
家族で移住する場合は、マンション・アパートではなく一戸建てを検討される方も多いでしょう。
鳥取県内の一戸建て(3LDK~)の家賃相場は以下のようになっています。
- 松江市:75,000円
- 浜田市:73,000円
- 出雲市:70,000円
- 益田市:62,000円
- 大田市:62,000円
- 安来市:48,000円
- 江津市:76,000円
- 雲南市:62,000円
参考:島根県の賃貸家賃相場・賃料相場を調べる|【SUUMO】
島根県は移住者に対する支援も充実しているため、住居費を抑えることができれば、移住前よりも広い間取りの家に住むことも可能になります。
松江市の2人以上世帯の支出平均値は?
島根県松江市における2人以上世帯の支出平均値を、不動産・住宅情報サイト【LIFULL HOME’S/ライフルホームズ】の調査をもとにご紹介します。
- 1世帯当たりの年間平均支出額:3,310,000円
- 住居費:204,000円
- 交通費:531,000円
- 食費:858,000円
- 水道光熱費:288,000円
島根県松江市の特徴は住居費が抑えられているものの、交通費の占める割合が大きいということです。
島根県のような地方都市の移動手段として車は必須で、一人一台必要といっても過言ではありません。
ガソリン代・保険代・税金などの維持費が別途かかることを理解しておきましょう。
島根県独自の子育て支援策
島根県は子育て支援にも力を入れており、独自の子育て支援策を実施しています。
どのような支援策があるのか、3つの支援策をご紹介しましょう。
しまね子育て応援パスポート事業
子育てがしやすい環境づくりを目指して作られたのがしまね子育て応援パスポート事業です。
県内約2,000もの協賛店から様々な割引やサービス等を受けることができます。
また、令和3年度にはスマホアプリ化もスタートし、これまで世帯に1枚としていた「こっころパスポート」を、父母等が携帯できるようスマートフォン対応することで利便性を向上し、男性の家事参加を促進します。
引用:島根県:子育て応援(トップ / 子育て・教育 / 少子化・子育て / 少子化 / 子育て環境づくり)
こっころパスポートの交付を受けた子育て家庭は、協賛店舗等においてパスポートを提示することで、協賛店舗がそれぞれ設定したサービスを受けることができます。
みんなで子育て応援隊育成事業
島根県では、子育て支援に取り組む民間団体(子育てサロン、子育てサークル、NPO等)を「こっころ隊」として登録しています。
令和5年5月31日現在254団体が登録し、子育て支援に取り組む「こっころ隊」へ、技術を有する実践者を子育て応援講師を「こっころ講師」として派遣する事業です。
また「こっころ隊」が子育て支援活動として「こっころ講師」に講演等を依頼される際は、経費の一部を県が負担しています。
みんなで子育て応援施設認定事業
みんなで子育て応援施設認定事業とは、別名「赤ちゃんほっとルーム事業」とも呼ばれています。
ベビーベッドや授乳スペースなどを有する施設を「赤ちゃんほっとルーム」に登録し、広く周知することで、乳幼児を連れて安心して外出できる環境づくりを行うことが目的です。
赤ちゃんほっとルームの設置されている施設には、かわいらしいステッカーが貼られていて、一目でわかるように工夫がされています。
まとめ
島根県が移住先として人気があるのは、県が主導した積極的な子育て支援をしているところや、住環境の豊かさにあるといって良いでしょう。
島根県では移住情報ポータルサイトの「くらしまねっと」を開設し、さまざまな情報発信を行っています。
これから島根県への移住を検討される場合は、生活の変化や支出の違いを理解した上で、ライフプランを設計してみてくださいね。
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