退職を伝えたら引き止められた!その時どうする?円満に乗り切る秘訣

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退職の意思を伝えたときに、思いがけず引き止められた経験はありませんか?
「もう少し考えてほしい」「あなたが辞めると困る」――そんな言葉をかけられると、迷いが生まれてしまうこともあるはずです。
この記事では、退職を引き止められたときの冷静な対処法や、円満退社につながる行動ポイントをわかりやすく解説します。

 


なぜ引き止められる?企業側の本音を知る

退職を引き止められる背景にはさまざまな理由があります。相手の事情を理解しておくことで、感情的にならずに冷静に対処できます。

1. 人材不足で離職の影響が大きい

企業の人手不足は全国的に課題となっており、地域や業種によっては、1人の退職が業務に影響する場合があると言われることもあります。
離職率や人手不足が続く業界では、退職の引き止めが起こりやすい傾向があります。

2. 上司の評価が下がる懸念

部下が退職すると、管理能力が不足していると評価される可能性があるため、上司が強く引き止めるケースがあります。

3. 他の社員のモチベーション低下を回避したい

誰かが辞めると、職場に動揺が広がり、他の社員の転職意欲に影響する場合もあります。そのため、企業としては退職の連鎖を避けたい意図があります。

4. 優秀な人材の流出を防ぎたい

業績が良い人・将来を期待されている人ほど、強く引き止められる傾向があります。

5. あなたの将来を気にかけている場合

「今辞めるのはもったいない」「他で通用しないかもしれない」などと伝えられるのは、あなたの将来を案じているケースもあります。

 


引き止められたときの基本対応ステップ3つ

退職を伝える場面は緊張しやすいですが、以下の3つを押さえるとスムーズです。

1. まずは感謝を伝える

退職の話はデリケート。最初に「今までありがとうございました」と伝えることで、対話の空気が柔らかくなります。

2. 理由は簡潔でポジティブに

ネガティブな理由は改善提案につながり、引き止めの材料になるため、できるだけポジティブな理由を伝えましょう。

例文:「新しい環境で挑戦したい」 「スキルを伸ばしたい分野がある」

3. 退職の意思は変わらないことを落ち着いて伝える

曖昧な姿勢は交渉を長引かせてしまいます。やわらかい言葉で意志を示すことが大切です。

例文:「ご提案はありがたいのですが、気持ちは変わりません。最後まで責任をもって努めます。」

 


状況別の引き止めフレーズと上手な断り方

実際によくある引き止めパターンと、その返答例をまとめました。
“今、自分はどの状況にいるんだろう?” と整理できるだけで、不安はぐっと軽くなります。落ち着いて対処したい時の目安として役立ててください。

ケース 引き止めの言葉 返し方の例
条件交渉型 「給料を上げるから」 「ありがたいですが、転職の理由は別にあるので決意は変わりません」
評価・昇進型 「次期リーダー候補だから」 「評価は嬉しいですが、新しい環境で挑戦する気持ちは変わりません」
情に訴える型 「君が辞めると困る」 「ご迷惑をかけて申し訳ありませんが、決意は変わりません」
不安を煽る型 「他では通用しないよ」 「ご心配はありがたいですが、挑戦したい気持ちを大切にしたいです」
強引・脅し型 「損害賠償を請求する」 「民法で退職が認められていることを理解していますので、人事にも相談します」

 


強引な引き止めやパワハラに遭った場合

退職の場面で、強い口調や不当な要求を受けてしまう人は少なくありません。特に立場の弱さを感じやすい若手社員ほど「言い返しづらい」「自分が悪いのかも」と思い込み、ひとりで抱え込んでしまうケースがあります。
しかし、法律で守られている権利や、公的な相談先を知っておくことで、冷静に対処できます。ここでは、強引な引き止めやパワハラに遭ったときの具体的な行動ポイントをまとめました。

1. 会話の記録を残す(録音・メモ)

強引な引き止めや不当な言動があった場合は、できる範囲で記録を残します。スマートフォンの録音機能や、発言内容・日時をメモしておくことで、後の相談時に状況が伝わりやすくなります。

2. 一人で抱え込まず、早めに第三者へ相談する

上司との直接の話し合いが難しい場合、人事部や別部署の管理職に相談する方法があります。 また、社内で改善が難しいと感じるときは、外部の公的相談窓口を利用することができます。相談は無料・匿名で行えるため、安心して利用できます。

鳥取労働局
島根労働局

上司との直接の話し合いが難しい場合、人事部や別部署の管理職に相談する方法があります。社内で難しい場合は、労働局や労働基準監督署に相談できます。

3. 感情的に反応せず、事実だけを淡々と伝える

強い言葉で引き止められても、感情的に言い返す必要はありません。「退職の意思は変わりません」「法的に定められた期間に沿って対応します」など、事実ベースで冷静に伝えます。

4. 退職手続を予定通り進める

引き止めが強い場合でも、必要書類の提出や引き継ぎなど、退職に必要な手続きを淡々と進めることが大切です。手続きが進むことで状況が整理されます。

5. 心身に影響がある場合は医療機関へ相談する

強いストレスや不安を感じる場合は、心療内科など専門医に相談することも検討します。診断書が必要になるケースもあります。

 


円満退社を実現するための準備とマナー

円満退社は「退職理由」や「段取りの良さ」がカギになります。

● 退職理由を明確にして伝える
ネガティブな理由は改善案につながり引き止められるため、あくまでポジティブ・簡潔に。

● 就業規則を必ず確認する
退職届の提出期限や必要書類は会社によって異なります。事前確認は必須です。

● 引き継ぎ準備を丁寧に進める
業務マニュアルの作成、資料整理など、誰が引き継いでも困らない状態を目指します。

● 退職届は計画的に提出する
繁忙期を避けたり、上司のスケジュールを考慮したりすることで、印象よく進められます。

出典:厚生労働省「モデル就業規則」

 


転職後も好印象を保つ!円満退社の締めくくり方

退職は「終わり」ではなく、「関係性の新しい始まり」です。円満に締めくくることで、次のキャリアにつながるチャンスが広がることもあります。
ここでは、退職日の過ごし方や心構えを、より実践的にまとめました。

● 最終出社日に感謝を伝える

直接伝える「ありがとうございました」の一言は、短くても強く心に残ります。特に一緒に働いた同僚や上司、事務スタッフなど、普段支えてくれた人への挨拶は丁寧に行いましょう。朝礼や終礼の時間がある職場なら、その場で簡潔に伝えるのも効果的です。

● お世話になった人には個別メッセージを残す

メールやメモ、手書きカードなど形式は自由ですが、個別に一言添えるだけで印象は大きく変わります。

あなたがその人に助けられた場面
学んだこと
今後に活かしたいこと
など、具体的に書くと気持ちがより伝わります。

● 引き継ぎ後のフォロー姿勢も示しておく

「必要があれば、退職後もしばらくはメールでフォローできます」など、一時的なフォローを申し出ることで、誠実な姿勢が伝わりやすくなります(もちろん無理のない範囲でOK)。

● 再び仕事で関わる可能性を意識する

地域によっては企業同士の距離感が近いと感じられる場面もあり、こうしたつながりを意識して退職時のふるまいを丁寧にする人もいます。仕事を通じて再会する、取引先として再び関わる、転職先のプロジェクトで協働する、地域のイベントで顔を合わせるなど、こうした可能性を意識しておくと、退職時のふるまいもより丁寧になりやすいでしょう。

「去り際の美しさ」は、次のキャリアの追い風になります。誠実な別れ方は、未来の自分への最大のギフトです。

 


まとめ

退職を引き止められるのは、あなたが必要とされていた証でもありますが、あなたの人生の選択権はあなたにあります。
感謝を伝えながら、誠実に次へと進む姿勢が円満退社につながるでしょう。
退職をめぐる判断は状況によって異なるので、自分の状況を整理しながら、適切な手続きと対応を進めていくことが重要です。

 


 

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