近年では産休・育休を取得し、仕事と家庭との両立を目指す人が増えてきています。英会話のGabaが2015年に行った調査では、20代のワーママの 45.9%が『産休・育休中にスキルアップや資格の勉強に取り組んだ』と回答しています。
子どもとの時間を大切にしたい反面、復職後のキャリアに不安を感じ、産休・育休中に資格を取得する人が増加しているのです。
この記事では、産休中・育休中に資格を取得するメリットや、おすすめの資格をご紹介します。
これから産休・育休を取得する予定の方は、ぜひ今後のライフプラン設計の参考にしてください。
産休中・育休中に資格を取得するメリット
産休中や育休中に資格を取得することのメリットはどのようなものなのでしょうか？
資格取得で得ることができるメリットを3つご紹介します。
休職中の不安を和らげることができる
産休・育休中の資格取得は、休職中の不安を和らげることができます。
産休と育休を合わせて取得すると、通算で1年近く職場を離れることになり、仕事復帰への不安が高まる人も多いものです。
休暇中に資格取得をすることで復職への自信がつき、今後のキャリアプランも明確になるでしょう。
復職がスムーズになる
休暇中に資格を取得すれば、休職明けの仕事復帰が非常にスムーズになります。
1年以上の休暇を取ってしまうと、感覚が戻るまでに時間がかかり、以前よりもパフォーマンスが落ちることも懸念されますが、自分の仕事に活かせる資格を取得すれば、復職はかなりスムーズになるでしょう。
感覚も鈍らないまま復職できるため、職場での評価も上がることが考えられます。
気分転換になる
休職中に資格取得の勉強をするのは、良い気分転換になるというメリットもあります。
長い休暇を取得すると『社会とのつながりが希薄になった』と感じたり、『自分だけ置いていかれてしまうような感覚』に襲われたりするものです。
育児は終わるということがありません。
特に初めての育児の場合は、精神的な閉塞感を抱くことも考えられます。
子どもとの時間以外に、一生懸命になれる何かがあると気分転換が上手にできるようになるでしょう。
育休中・産休中に取得する資格を選ぶポイント
仕事に活かせる資格はたくさんあります。
産休・育休中に資格取得をする場合、どんなポイントに注意すれば良いのでしょうか？
仕事に活かすことができるか
自分の仕事に活かすことのできる資格かどうかを考えましょう。
転職を検討している場合はこの限りではありませんが、自分の仕事や社内でのスキルアップができる資格を選んでください。
前述した英会話のGabaが行った調査では、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)・簿記・英語などの資格が人気です。
復職後のキャリアアップに役立つ資格を取得することは、非常に有益といえます。
変化するライフステージに対応できるか
女性のキャリアはライフステージの変化に影響されやすい特徴があります。
大好きでやりがいのある仕事でも、産休・育休取得後は続けることが難しいという仕事も少なくありません。
変化するライフステージへの対応とは、転職も視野に入れるということです。
医療事務・FP（ファイナンシャルプランナー）・宅建（宅地建物取引士資格試験）など、今までとは異なった分野の資格取得を目指しても良いでしょう。
離職中に取得できるか
産休・育休中の離職期間中に取得できるか、資格取得までの必要な期間を考えなくてはいけません。
また独身の頃とは異なり、産休・育休中は体調の変化や生活リズムの変化が顕著になります。
自分の体力的・精神的な負担が大きくならないよう、取得前に入念な情報収集を行いましょう。
目的別・おすすめの資格は？
資格には多くの種類があり、専門的な知識を要する国家資格から通信教育の受講で取得できる資格まで、難易度もさまざまです。
今後の生活設計を明確にし、自分の目的に合った資格を選ぶことがポイントといえるでしょう。
ここでは3つのシチュエーションをピックアップし、どのような資格が適しているのかをご紹介します。
復職後にスキルアップしたい
復職後のスキルアップを目的とする場合は、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)・簿記・キャリアコンサルタントなど、実務に活かせる資格が適しています。
特にMOSはパソコンスキルを証明してくれる資格です。
Microsoft社が公認する高い知名度を持つ資格のため、スキルアップには非常に役立ちます。
受験資格の条件などもないため、挑戦しやすい資格といえるでしょう。
転職を視野に入れたい
復職後に転職を検討する場合は、転職に有利となる資格が適しています。
調剤事務・FP（ファイナンシャルプランナー）・医療事務などは転職に有利なケースが多いです。
中でも医療事務はパート・正社員など多様な働き方が可能。続けやすさなどから、ワーキングマザーに人気の職種で、募集も多く見受けられます。
産休・育休中に資格を取得し、転職を検討するのであればおすすめの資格です。
子育てに活かしたい
子育てをしながらの仕事や家事は、生活が大きく変わるため戸惑うことも多いはず。
これから仕事と家庭・育児を両立していく上で役に立つ資格を取得することもおすすめです。
食育アドバイザー・整理収納アドバイザー・メンタルケアカウンセラーなどが適しています。
特に整理収納アドバイザーは独学での合格が可能で、難易度も高くはありません。
復職後に仕事と家庭・育児の両立を目指す女性にとっては、知識として得ておいても損がない資格といえるでしょう。
まとめ
産休・育休中は生活リズムや体調の変化があるものの、時間の取りやすい環境にあります。
離職中の不安解消や復職をスムーズに行うために、資格取得も視野に入れてみると良いでしょう。
これから変化するライフスタイルを想定し、自分の目的や状況に適した資格を選んで挑戦してみてください。
参考：働く女性の子育てに関する調査｜Gabaマンツーマン英会話
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