SNSは非常に便利なツールではありますが、ちょっとしたマナー違反がきっかけでトラブルにつながることも少なくありません。
特に、社会人として気を付けなければいけないマナーを無視してしまうと、思わぬ事態を招いてしまうため、プライベートも含めてルールやマナーを遵守することが求められます。
この記事では、社会人がSNSを利用するときに注意しなければいけないマナーをご紹介します。
今さら…と思わずに、自分の行動にマナー違反がないかどうかのチェック材料として参考にしてください。
SNSの現状
SNSのマナーについてご紹介する前に、現在の日本におけるSNSの現状を見ていきましょう。
総務省が令和4年に公表した『令和3年通信利用動向調査の結果』によると、スマートフォンの保有状況は、世帯の保有割合が88.6%、個人の保有割合は74.3%となっていて、SNSを利用する個人の割合は78.7%に達したと報告されています。
また、SNSの利用状況や目的についても結果が公表されていて、SNSを利用している個人の割合は、ほぼ全ての年齢階層で増加していること、特に60~69歳・70~79歳の年齢階での伸びが大きいとされています。
この調査でのSNSとは、Facebook・X(旧Twitter)・LINE・mixi・Instagram・Skypeなどを指していますが、どのSNSも、年代に関係なく私たちの生活に密着したサービスになっているといえるでしょう。
社会人として最低限知っておきたいSNSマナー5選
日常的に利用しているSNS…さまざまな情報発信などを行っている人も多いですが、SNSを利用する上で社会人として最低限守らなければいけないマナーが存在します。
『知らなかった』では済まされない基本的なマナーを5つご紹介しましょう。
業務中に私的なSNSの投稿をしない
業務中に私的なSNSの投稿は絶対にやめましょう。
投稿はもちろん、リツイートや『いいね』などもご法度です。
社会人は、勤務中は業務に専念しなければいけません。
投稿された内容を見れば、時間も一目でわかってしまうため、業務中に投稿したことがバレれば、処分の対象になる可能性もあります。
また、私的なSNSの利用を、会社から貸与されたデバイスで行うこともNGです。
会社から貸与されている物については、業務で使用することを前提とされていますので、注意してください。
会社に関する情報の発信をしない
会社に関する情報の発信もしないようにしてください。
- 会社のサービスや業務内容によって企業が特定される
- 会社の機密情報の漏洩になる
- 顧客や取引先の情報が特定される
などの可能性があるためです。
社内で開示可能とされている情報以外は、投稿などをするべきではありません。
最悪の場合、企業の利益の損失や信頼の失墜などの損害賠償を請求されることも考えられるので、くれぐれも確認をしてから情報発信するようにしましょう。
誹謗中傷をしない
SNSでは誹謗中傷をするべきではありません。
反対意見として自分の意見を述べることは間違ってはいませんが、見た相手が気分を害するようなことは発信しないようにしましょう。
SNS上であっても、基本は対面の人間関係と同じです。
人にされて嫌なことはしない、人に言われて嫌なことは言わないというルールを徹底しないと、炎上などのトラブルに繋がります。
デマを発信しない
SNSで情報発信をする場合は、情報の出所を確認して、正しい情報を発信するように心がけましょう。
人から聞いた話などを、本当にその情報が正しいのかを考えずに発信することで、知らないうちにデマを拡散していることになるのです。
情報収集のツールとして利用されているSNSでデマが拡散することで、思いもよらない混乱を引き起こすことも考えられます。
誤った情報やデマを発信しないよう、自分の発信には責任を持つ意識が求められるでしょう。
フォローや友達申請は確認してから行う
仕事関係で知り合った人に対するフォローや友達申請は、相手に確認してOKをもらってから行うのがマナーです。
同じ会社の人、取引先の人など、偶然SNS上で発見することもあるでしょう。
しかし、相手の人が仕事以外でのお付き合いを望んでいるとは限りません。
社会人であれば、仕事関係の人とのSNSマナーとして知っておきたいポイントになります。
存在するSNS上のビジネスマナー
社会人として守りたいSNSのマナーは、ビジネスマナーとしても存在します。
SNSの特性を活かした利用方法がマナー違反に繋がることもあるので、しっかりとマナーを守った使い方ができるようにしておきましょう。
上司に対するスタンプ送信はNG
上司からSNSのメッセージが送信されてきたとしても、そのままスタンプで返信するのはNGです。
上司によっては、フランクな意味でスタンプを送っているケースもありますが、できれば文章で返しましょう。
自分はスタンプを使用しているのに、部下からスタンプで返事をされることを不快に思う上司もいます。
気心が知れている相手なら問題ないこともありますが、基本はスタンプ返信NGと覚えておきましょう。
常に公開設定をチェックする
SNSで情報発信を行う場合は、常に公開設定をチェックすることが大切です。
一般的にSNSでは、公開→限定公開→非公開というレベルが設定できます。
発信する内容をチェックするのはもちろん、その情報をどこまで公開して良いのかという判断の時間が必要です。
デジタルタトゥーという言葉がある通り、一度拡散された情報は簡単に削除することができません。
発信して良い情報かどうか、公開設定は適切かということを確認するフローを忘れないようにしましょう。
著作権の侵害に気を付ける
著作権の侵害には十分な注意が必要です。
例を挙げると、著名人の写真や動画などは著作権で保護されています。
これらを勝手に使用することで、著作権侵害に問われる可能性があるのです。
自分が著作権を持っていないデータなどを勝手にSNSにアップすることは、違法行為とみなされることを覚えておいてください。
SNSのマナー違反によっておこるリスクとは?
社会人としてのSNSマナーを守らなかったことで、どんなリスクを生んでしまうのでしょうか?
自分では思いもよらない大きなトラブルにつながるケースもあります。
情報漏洩
企業にとって情報漏洩は大きなダメージを被ります。
それが社員によるSNSの発信だったということがわかれば、当然責任問題にまで発展するでしょう。
社外秘の情報を発信したり、不用意に個人情報を扱ったりすることで、株価の急落や社会的信用の損失に繋がりかねません。
業務内容は発信しない、社外秘の情報の取扱いに注意するなどの基本的なマナーを守ることで、情報漏洩は避けられるはずです。
ブランドイメージの失墜
不適切な情報発信を行ったことで、企業のブランドイメージが失墜することもあります。
ニュースで報道されていた、飲食業の不適切な動画の投稿による炎上問題は記憶に新しいはず。
面白半分で行ったことだとしても、企業の被る損害は計り知れません。
一度失った社会的信用やブランドイメージの回復には時間がかかります。
場合によっては、企業側から損害賠償を請求されることも考えられるので、十分に注意しましょう。
炎上による社会的問題への発展
不適切な発言やハッシュタグ、なりすましや誤爆などによる炎上は避けなければいけません。
そして内容によっては社会問題に発展することも。
ユーザーからの指摘などによって一度炎上してしまうと、なかなか事態の収拾ができなくなります。
SNSのマナーをしっかりと守ることで、炎上を防ぐことは可能です。
自分が所属する企業のルールをしっかりと理解して、遵守する姿勢が求められます。
最低限のSNSマナーを知って社会人としてのモラルを大切に
SNSは便利なツールではありますが、使い方によっては大きなトラブルを招くこともあります。
社会人として、自分の所属する企業や自分自身にリスクを与えないためには、最低限のSNSマナーやモラルを守ることがポイント。
炎上することで被る損害は、非常に大きなものになります。
「つい、うっかり」では済まされないリスクがあることを理解した上で、SNSを楽しむようにしましょう。
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