前職を退職してから再就職をするまでにブランクが生まれてしまった場合、転職活動を重くとらえてしまうことはないでしょうか？
『ハードルが高い』『面接官に指摘されるのが怖い』と考える人は少なくないはずです。
しかし、アピールするポイントを間違えなければ、決してマイナス要素にはなりません。
この記事ではブランクのある方向けに、再就職をする際にアピールしたい3つのポイントをご紹介します。
1・スキルや経験
ブランクがあったとしても、再就職であればスキルや経験を持ち合わせています。
新卒者とは異なり、即戦力になれる可能性がありますので、どんな点をアピールすれば良いのか、詳しく解説します。
位置づけは他の転職者と同じ
ブランクのある再就職でも、位置づけは他の転職者と同じです。
新卒でない以上、前職で培ったスキルや経験を活かせる場面はたくさんあります。
仕事内容だけではなく、企業にとって貢献できる部分を最大限にアピールすることが大切になってくるので、自分の今までのスキルや経験、実績を整理してみましょう。
即戦力になるかどうかを見られている
転職者に対して企業が見ているのは、即戦力になれるかどうかという点です。
ブランクのある人に対しては『仕事に対する姿勢がずれてしまっていないか』『組織人として企業に属することができるか』ということを懸念しているかもしれません。
前職と同じ職種への再就職であれば、今までの実績や成果を前面に出して伝えてください。
また、異業種への再就職であれば、前職の経験をどう生かすのか、なぜ異業種に挑戦しようと思ったのかという点を明確にしておきましょう。
社会人経験を最大限に伝える
社会人としての過去の経験を伝えることも大切なポイントです。
仕事を行う上で培ったコミュニケーション能力やビジネススキルは、企業側が求めているものの1つでもあります。
この点は新卒者とは絶対的に異なるメリットといえるでしょう。
社会人として今まで学んできたもの、身に付けてきたものを最大限にアピールしてください。
2・転職までのブランク期間に取り組んでいたこと
再就職までに期間があいてしまうことは、決してマイナスではありません。
ただし、理由をはっきりとさせる必要があります。
なぜ前職を退職したのか、どんな理由で離職期間を必要としたのかを伝えることで、十分リカバリーすることができます。
介護・育児など家庭の事情の場合
家族の介護や育児など、家庭の事情の場合は、ブランクが必要になった過程と現状を伝えてください。
十分に注意したいのは、今後のワークバランスです。
面接で都合の良いことばかりを言ってしまうと『実際に働いてみたら継続することが難しい…』という失敗が起こるかもしれません。
- フルタイムでは働けないが時短勤務ならできる
- 月に〇日、通院介助のためにフレックスタイムを使用したい
など、今後の希望を明確に伝えることが大切です。
留学・資格取得などスキルアップの場合
留学や資格取得など、スキルアップが理由の場合は、何のために・どんなスキルアップをしたのかという点をアピールしましょう。
今後の仕事にどう活かせるのか、企業にとってどんなメリットになり得るのかを伝えることで、納得感のある理由になるはずです。
会社都合による退職の場合
会社都合によって転職準備ができずに離職期間が生まれた場合は、前職の状況を簡潔かつ正直に伝えることがポイントです。
注意したいのは前職の不満・愚痴にならないようにすること。会社都合で離職した後、自分がどのような転職活動を行い、再就職に向けてどんな努力をしたのか、ということを事前にまとめておくとよいでしょう。
3・明確な志望動機
ポイントの3つめは、明確な志望動機です。
新卒者・転職者ともに、志望動機は企業側が最も着目している点ですが、ブランクがある方・異業種に挑戦する方はさらに重要視される傾向があります。
次にあげる3つのポイントを押さえて、企業側を納得させることができる志望動機を作成してください。
なぜ『この会社』なのか
志望動機では数多くある企業の中からなぜこの会社を選んだのかを必ず伝えなければいけません。
説得力を持たせるには、具体的な理由をあげることがポイントです。
応募した企業に関する情報を収集し、その中から自分が魅力的だと感じた部分を掘り下げてください。
前職を辞めた理由とセットで伝える
なぜ前職を離職することになったのかという理由をセットで伝えることも大切です。
例えば『家族の介護でやむを得ず離職したが、状態が落ち着き再就職を決意した』ということであれば、原因と結果が明らかになります。
簡潔にわかりやすく説明することで、納得のいく志望動機になるでしょう。
異業種からの応募の場合
異業種からの応募の場合は、なぜ異業種の仕事を選んだのか・異業種の中でもなぜこの会社を選んだのかを併せて伝えなくてはいけません。
またブランク期間中に、異業種の会社へ再就職するための努力を行ったのかという点も見られています。
しっかりと情報収集し、自分はなぜこの業種に興味を持ったのかという点を明確にすることが大切です。
まとめ
ブランクがある方の再就職には、3つのポイントがあります。
スキルや経験・離職中に取り組んでいたこと・志望動機の3点を明確かつ簡潔にまとめる準備をしておくことです。
再就職までのブランクは、転職者にとってはマイナス要素に思えてしまいますが、企業側にとっては一概にマイナスと捉えているわけではありません。
企業側はブランク期間について、納得のいく回答を求めているだけなのです。
自分にどんなことができるのか、どうすれば企業に貢献することができるのかを提示できれば、決して不利にはなりません。
『離職してから転職活動を行ったがうまくいかなかった』という場合でも
- 自分の就きたい業種に近いアルバイトをしていた
- 活かせる資格の勉強をしていた
などという意欲が見られれば、決してマイナス要素にはならないでしょう。
アピールしたいポイントを具体的にしっかりと押さえ、前向きに再就職に取り組む意欲や姿勢を見せることを心がけて再就職に臨んでみましょう。
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