保育業界は需要が伸びている業界です。
共働きの家庭が増え、小学校入学前の子どもを預ける場所や、病気の時に親の代わりに看てもらえる専門家など、さまざまなケースで保育という業界のニーズが高まっています。
子どもを預かる・育てるということはとても責任のある仕事です。
しかし、その分やりがいや魅力がたくさんあります。
この記事では、保育業界で働くことのやりがいや魅力についてご紹介します。
就職・転職で保育業界に興味のあるかたは、ぜひ参考にしてください。
保育業界のやりがいと魅力
保育業界には、他の職種にはないやりがいや魅力があります。
保育業界で働くことでどんなやりがいを得られるのか、またどんな魅力があるのかについてご紹介しましょう。
子どもの笑顔を見られ成長を感じられる
子どもの笑顔を見られること・成長を感じられることは、保育業界で働くことで得られる大きなやりがいです。
『できなかったことができるようになった』という子どもの成長は、本来親が味わえる至福の経験ですが、保育業界では子ども達と関わる中でしっかりと感じることができます。
子どもを預かるという責任は重大ですが、無邪気で一生懸命な子ども達の笑顔は、疲れを一気に吹き飛ばしてくれるほどの魅力といえるでしょう。
保護者に感謝の言葉をもらえる
子どもを預ける保護者は、保育園や幼稚園に対して感謝の気持ちを持っています。
預かってくれるから働ける…自分の代わりに子どもを大事に見守ってくれる『先生』は、なくてはならない存在です。
「いつもありがとうございます」「お世話になりました」など、保護者から感謝の言葉をもらえる瞬間は、保育に携わる人にとって、大きなやりがいにつながります。
人生経験を活かせる
既に子育てをしている人にとって、保育業界の仕事は自分の育児経験をフルに活かして働ける魅力があります。
育児の中で悩んだこと・困ったことを解決した方法などを利用したり、自分が抱えていた気持ちと同じ気持ちを持つ保護者に寄り添ったり…勉強だけでは得ることができない人生経験を活かせることは大きなメリットです。
保護者の中には、育児経験のある先生に信頼を置いてくれる人も多くいます。
保育業界は、年齢にとらわれず自分の経験を活かせる仕事だといえるでしょう。
保育業界で働く大変さとは？
保育業界はやりがいや魅力の多い仕事ですが、良いことばかりではありません。
保育業界の大変さにはどのようなものがあるのか、2つの課題をご紹介しましょう
保護者との人間関係
保育業界は、人間関係…特に子どもを預ける保護者との関係に頭を悩ませることがあるかもしれません。
保護者にとっては、子どもを大切に思えばこその意見なのですが、多くの保護者に対応しなければいけない立場の『先生』は、それなりのストレスが生じやすい環境といえるでしょう。
休みがとりにくい
保育業界のなかでも保育園の場合は、夏休みなどのまとまった休みがありません。
シフトなどで調整してくれる可能性はありますが、一般的な企業のような大型連休を一斉にとることは難しいでしょう。
担当しているクラスがある・役職に就いている・人員が不足しているなどの場合は、思い通りの休みがとりにくい傾向があります。
保育業界に向いている人の特徴
幼稚園教諭や保育士など、保育業界に向いている人には共通の特徴があります。
保育業界に必要とされる適性や資質にはどのようなものがあるのか、代表的な特徴を4つご紹介しましょう。
子どもが好きな人
保育業界に向いている人は、ずばり！子どもが好きであることが第一条件です。
子どもと触れ合うこと・遊ぶこと・教えることなどを『楽しい』と思える人が向いています。
子どもが好きという気持ちは、子どもを理解しようという向上心にもつながるため、保育業界で働くことへのやりがいを持てるでしょう。
心身ともに健康な人
保育業界で働くためには、心身ともに健康であることが求められます。
子ども達はとにかくパワフル！元気いっぱいの子ども達と一緒に遊んだり、お世話をしたりするには、自分自身が元気でないと対応ができないからです。
特に体力に自信があるという人は、とことん子ども達と向き合うことができるので、保育業界に向いているといえます。
コミュニケーション能力の高い人
保育業界ではコミュニケーション能力の高さが求められます。
子ども達はもちろん、保護者や他の先生達とも信頼関係を築いていかなければいけないからです。
他人とのコミュニケーションを積極的にとれる人、世代に関係なく信頼関係が築けるようなコミュニケーションを取れる人が向いています。
観察力を持っている人
観察力を持っている人は、保育業界で優秀な人材として活躍できる可能性があります。
子ども達の表情や様子をしっかりと観察し、いつもと違うなどのSOSにすぐ気づくことができる人が求められるでしょう。
体調不良や子ども同士のトラブルなど、子ども達の生活を保育者として観察できる人は、保育業界に向いているといえます。
保育業界・保育士に関するよくある質問
保育業界や保育士の仕事に関するよくある質問をまとめました。
保育業界に興味のあるかたは、ぜひ参考にしてください。
保育士の仕事内容ってどんなことをするの？
保育士の仕事内容は、大きく3つに分けることができます。
- 子どもの保育に関わる業務
- 保護者をサポートする業務
- 行事や事務仕事など園の運営に関わる業務
保育士というと子どもの保育に関わる業務がイメージされがちですが、保護者を支援する業務や、園の運営に関わる業務があることも知っておく必要があります。
また勤務する場所によっては、それぞれの業務の割合が大きく変わることも覚えておきましょう。
保育士として働ける職場はどんなところがある？
保育士として働ける職場の代表は保育園ですが、保育園以外にも働ける職場は複数あります。
- 幼稚園
- こども園
- 病児保育室
- 院内保育所
- 企業内保育所
- 託児所
- 児童福祉施設
- 学童保育・児童館
- 大型ショッピングモールや娯楽施設での保育室
他にも個人事業主としてベビーシッターを行ったり、子育て支援センターなどでサポートを行ったりする仕事もあります。
中には保育士の資格が必要ない職場もありますが、子どもに関わる仕事の場合は、資格保有者が優遇されることがほとんどです。
保育業界で働くのに必要な資格は？
保育業界で働くためには、まず国家資格を取得する必要があります。
- 幼稚園：幼稚園教諭普通免許状
- 保育園：保育士資格
幼稚園や保育園によっては、パート・アルバイトでも資格がないと働けないという場所も多いので、保育業界で働くのであれば、幼稚園教諭普通免許状や保育士資格は取得しておくべきです。
また保育業界で働く上で、役に立つ資格には以下のようなものがあります。
- チャイルドマインダー
- 認定ベビーシッター
- チャイルドケア
- チャイルドコーチング
- 絵本専門士
- リトミック指導者
- 運動保育士
- 幼保英語検定（保育英語検定）
- 認定病児保育スペシャリスト
- レクリエーション・インストラクター
保育業界のどんな場所で働きたいのかによって、必要な資格は変わります。
またスキルアップのための資格なども多いため、将来的なビジョンをあらかじめ決めた上で、資格取得に取り組むことをおすすめします。
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