転職活動でもっとも緊張するのは、面接ではないでしょうか?履歴書や職務経歴書でアピールできない部分を伝える絶好のチャンスでもありますが、その反面、面接は合否を左右する重要なポイントでもあります。面接の身だしなみは、暗黙のルールがあり、採用担当者は見ていないようでも、少なからずチェックをしています。
この記事では採用担当者が応募者のどんな点を見ているのか、自分でできるチェックポイントはどのようなものなのかをくわしく解説します。
採用担当者はここを見ている!3つのチェックポイント
まずはじめに、採用担当者は面接時に応募者のどんなところを見ているのか、代表的なポイントを3つご紹介します。
1・清潔感はあるか
採用担当者がもっとも重視するのは、全体の清潔感です。面接に相応しい服装を心がけていても、清潔感のなさは大きなマイナス要因となります。
採用担当者は、『この人を採用して自分の会社の看板を背負って働けるか』という視点で観察しています。だらしない印象や清潔感のない印象を与えるような人材は必要ないと判断されるでしょう。
服にアイロンをかける・靴を磨く・スーツのしわや汚れを放置しない・顔や髪の手入れをするなど、面接前には全身をくまなくチェックしましょう。
2・ビジネスのTPOをわきまえているか
新卒ではなく、転職者の場合はビジネスのTPOをわきまえているかをチェックされています。ビジネスはフォーマルなシーンであるということを念頭に、身だしなみを整えなければいけません。ビジネスに相応しい服装ができているかという点は必ずチェックされます。
服装だけではなく持ち物にも注意が必要です。カジュアルなものは良い印象を与えませんので、除外しましょう。転職者の場合は、前職までのビジネススキルも判断されますので今一度、面接マナーを確認することが大切です。
3・第一印象はどうか
面接では『最初の10秒が勝負』といわれるように、採用担当者にとって応募者の第一印象は非常に重要です。第一印象が良くないと、その後どんなに良いパフォーマンスをしても、一旦マイナスになった採用担当者のベクトルをプラスに変えることは不可能に近いかもしれません。
第一印象を良くするためには、まず、身だしなみや表情が大きなポイントになります。何社も面接を受けるようになると、どうしても気を抜いてしまいがちになりますが、面接前のチェックを怠らず、常にベストの状態で臨めるように心がけましょう。
転職時の面接・絶対にチェックしたい5つのポイント
転職者の面接は、社会人経験があるという点で、新卒者よりも厳しくなる傾向があります。採用担当者はどんな視点で身だしなみをチェックしているのか、5つのポイントをくわしく解説しましょう。
1・服装
転職者の場合でも、特別な指定がない場合はリクルートスーツを基本に考えましょう。第二新卒以上の方は、普段着用しているスーツでも構いません。
【男性の場合】
- 濃紺などダークカラーのスーツ
- ワイシャツは白もしくはサックスブルーなどのレギュラーカラー(ボタンダウンはNG)
- ネクタイはシンプルなデザインのもの(ストライプや小柄など)
- 靴は黒かこげ茶の革靴(革靴でも紐のないローファータイプはNG)
【女性の場合】
- 黒・濃紺・グレーなどダークカラーのセットアップスーツ(スカートでもパンツでもOK)
- スーツの柄は無地かストライプ
- インナーはシンプルなデザインのもの(シャツ・ブラウス・カットソーいずれもOK)
- ヒール部分が太く高すぎない黒のパンプス(エナメル・ベロアなどはNG)
- メイクはナチュラルメイクが基本(ノーメイク・盛ったメイクはNG)
男性の場合も、女性の場合も、基本的には華美にならずビジネスシーンを意識することがポイントです。
2・ヘアスタイル
ヘアスタイルは、第一印象を左右する要素の1つです。
【男性の場合】
- 長さは眉や耳にかからない短髪
- 派手なカラーや奇抜なセットは控える
【女性の場合】
- 肩以上の長さの髪はハーフアップやポニーテールなどでまとめる
- 目にかかる前髪はピンで留めるか横に流す
- カラーは明るすぎない色+プリン状態には注意
清潔感を大切にするために、寝ぐせやフケなどには十分注意してください。
3・バッグ
バッグのルールは『ビジネスシーンに適したもの』が大前提です。カジュアルになりがちなリュックやトートバッグ、高価なブランドものはNGですので、仮に普段使用しているとしても、面接のときには避けましょう。
色は黒・紺・ベージュなど落ち着いた色味のものを選んでください。男女共に、A4サイズの書類を折らずに入れることのできるサイズで、自立するタイプのものがベストです。
4・時計・アクセサリー
近年ではスマートフォンで時間を確認する人が増えていますが、面接時にはできる限り時計で時間を確認するようにしましょう。カジュアルすぎず、ビジネスシーンで使用しても違和感のない時計を選ぶことがポイントです。ハイブランドの時計は良い印象を与えないので避けてください。
アクセサリーは、面接時はつけなくても構いません。仮につけるのであれば、揺れるタイプのピアスや、大ぶりなデザインのネックレスなどは避けましょう。指輪も結婚指輪などは問題ありませんが、派手なデザインのものは避けるべきです。
5・匂い
自分では気づくことが難しい『匂い』は、身だしなみで注意したいポイントの1つです。日ごろ香水を使用する人や煙草をたしなむ人は特に注意しましょう。
スメハラ(スメルハラスメント)という言葉があるように、強すぎる匂いは周囲の人に不快感を与えます。面接は屋内で行うことが一般的です。強すぎる匂いは拒否反応を起こすこともあるそうなので、香水や強い香りの柔軟剤、スーツ着用後の喫煙などは控えた方が良いでしょう。
こんなときはどうする?身だしなみに関する3つの素朴な疑問
面接の身だしなみについて「こんなときはどうすれば良いんだろう?」と悩むことはありませんか?身だしなみに関する3つの素朴な疑問に回答します。
服装自由
『服装自由』と設定されている面接の場合は、スーツもしくはオフィスカジュアルが適切な服装です。業界によって多少の差異はありますが、『襟のあるシャツ+ダークな色のズボンやスカート』をイメージしている採用担当者が多いので、あまり奇抜な恰好やカジュアルすぎるスタイルは避けてください。
会社見学などで服装の指定がない場合も、スーツやオフィスカジュアルが好印象です。『服装自由といわれてもどんなコーディネイトにすれば良いのかわからない』という場合や、オフィスカジュアルな服を持っていないという場合は、無難にスーツで行くことをおすすめします。
クールビズ
『クールビズでお越しください』と企業側から指定があった場合は、クールビズに対応した服装でもOKです。基本的なクールビズとは、ノーネクタイ・ノージャケットになります。ただし、半袖や柄のワイシャツ、ボタンダウンは避けましょう。面接では白の長袖のシャツが基本です。本当にノーネクタイ・ノージャケットで大丈夫かどうか不安な方は、別途ジャケットとネクタイを持参していくのも良いでしょう。会場に着いてから他の応募者の様子も見て、着用しても構いません。
冬のコート
寒い時期の転職活動では、コートが欠かせませんよね。ただし、コートも面接に相応しいデザインや色を選ぶ必要があります。
- 定番はトレンチコートやチェスターコート
- 色は黒・紺・ベージュ・グレーなどがおすすめ
- フード付きのコート・ダウン・PコートはNG
また、コートを脱ぐタイミングは建物に入る前です。建物内では折りたたんだコートを腕にかけ、帰るときも建物を出てからコートを着るようにしましょう。
面接会場でコートをかけるハンガーが準備されている場合は、必ず声をかけてから使用してください。ない場合、面接中はカバンの上に置くのがベストです。
面接の身だしなみ・最近の傾向は?
近年は、転職を希望する業界によって、面接時の身だしなみにも変化が現れています。
堅めな服装が求められるのは、公務員や銀行・証券・保険などの金融関係です。反対に柔らかめで個性的な服装が求められるのは、広告・テレビ(ラジオ)局・IT・アパレル・ゲームなどの業界になります。
堅めな服装・オーソドックスな身だしなみが求められる業界の場合は、通常のリクルートスーツが基本です。色味もダークカラーのもので、派手なデザインやアクセサリーは控えましょう。
個性的な服装が求められる業界でも、カジュアルなコーディネイトで良いというわけではありません。シャツ+ジャケット着用+A4の入るバッグは基本になります。男性はチノパンやスラックスでも良いでしょう。女性の場合はノーカラージャケットでもOK。ただし高すぎるヒールは避けるのが基本です。
まとめ
面接は、身だしなみ一つで結果が左右されるといっても過言ではありません。業界や職種によって、多少の差異はありますが、清潔感やビジネスマナーの徹底は基本中の基本です。転職者の場合、社会人経験があることを前提として見られてしまいますので、注意しましょう。身だしなみのマナーに不安が残る人は面接前のチェックリストなどを活用し、失敗のないように準備をして、面接に臨んでくださいね。
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