転職の目的にはキャリアアップや異業種への挑戦など、さまざまな理由があります。
しかし、転職をすればすべてがうまくいくわけではなく、中には後悔する人も少なくありません。
この記事では、転職を再検討した方が良い人の特徴をご紹介します。
転職に伴うリスクや準備期間にしておくべきことなども解説しますので、転職を検討している方はぜひ参考にしてください。
主な転職理由
転職を決意する理由はさまざまです。
厚生労働省の『令和4年雇用動向調査結果の概況』によると、主な転職理由として以下のような調査結果が報告されています。
- 労働条件が悪かった
- 収入が少なかった
- 仕事の内容に興味を持てなかった
- 能力・個性・資格を活かせなかった
- 職場の人間関係が好ましくなかった
- 会社の将来が不安だった
会社都合などの理由を除き、男女ともに多かった回答は『労働条件の悪さ』です。
前年と比べても、労働条件の悪さが原因で転職をした人は11.5ポイント(男性)も上昇していて、他の理由を大きく上回っています。
『労働条件の悪さ』に次いで挙げられているのは『収入が少なかった』です。
この調査結果を見ると、多くの転職者が労働条件や給与面での改善を求めて、転職を行っていることがわかります。
転職を考え直した方が良い人の特徴
厚生労働省の調査では、現職の労働環境や給与待遇を改善させるために転職を検討している人が多いことがわかりました。
しかし、中には転職を急がずに再検討した方が良い人がいることも事実です。
ここでは転職を考え直した方が良い人の特徴をご紹介しましょう。
転職ですべてが変わると思っている人
転職をすることで、現在の状況が全て良い方に変わると思っている人は、転職を再検討すべきです。
転職をすることで仕事内容や人間関係などは変わりますが、すべてが『良い方』に変わるとは限りません。
自分が何を優先しているのか、何を変えたいのかということを明確にせず、闇雲に転職するのはとても危険です。
仮に目的が明確になっても、失敗する可能性もゼロではないので、慎重に検討することをおすすめします。
ネガティブな思考が癖になっている人
ネガティブな思考が癖になっている人は、転職を焦らずに再検討してみてください。
まず、何が自分にとってもっとも『困っていること』なのかを明確にしましょう。
その上で、自分の困っていることは周囲の人も同じように困っているのかを確認すべきです。
職場の環境や待遇なども、もしかすると標準以上かもしれません。
その場合は、自分のネガティブ思考が原因という可能性もあるため、たとえ転職をしたとしても、自分が変わらない限り転職を繰り返す可能性が高くなります。
とにかく辞めたいと考えている人
今の会社・仕事をとにかく辞めたいから転職するという人も、失敗する可能性の高いケースです。
「仕事がつまらない」などと感じている場合は、その人の思考癖であることも多く、職場が変わっても同じような理由で転職を繰り返すことがあります。
現在の仕事を辞めたからと言って幸せになれるという確証はないので、今一度自分がどんな理由で転職したいと思っているのかを明確にするプロセスを踏みましょう。
自分の強みをわかっていない人
自己分析やキャリアの棚卸しができておらず、自分の強みがわかっていない人も転職は再検討すべきです。
自分の強みがわかっていない段階では、自分にどんな仕事や企業が適しているのかがわかりません。
自分の市場価値もわかっていないことになるので、転職活動が難航する可能性が高くなります。
キャリアの棚卸しや自己分析をしっかりと行い、自分のアピールできるポイントを理解することを優先しましょう。
転職回数が多い・勤務期間が短い人
転職回数が多い人や勤務期間が極端に短い人も、転職を再検討してみてください。
転職回数の多い人の特徴として、逃げる思考が身についてしまっていることが考えられます。
先に述べたように「転職すれば何かが変わる」「とにかく今の職場から逃げ出したい」という漠然とした理由では、書類選考や面接をクリアすることは難しいでしょう。
応募先の企業にも「またすぐに辞めるのでは?」と思われる可能性が高いので、今の仕事で得られるスキルやキャリアを大切にした方が良いケースがあります。
転職すべき人の特徴は?
前項では、転職を再検討した方が良い人の特徴をご紹介しました。
しかし、転職によって大きなメリットを享受できる人もいます。
転職を成功に導ける人、転職すべき人の特徴もご紹介しましょう。
キャリアアップが期待できる人
現在の仕事よりもキャリアアップができる場合は、転職をおすすめします。
実力はあるのに、会社内の評価制度などが原因で思うような仕事ができていない場合は、実力主義の企業へ転職することで、キャリアアップが期待できるでしょう。
自分のアピールポイントを明確にし、キャリアの棚卸しを行って、市場価値をしっかりと理解することがポイントです。
やりたいことが見つかった人
今の仕事の延長線上ではなく、別にやりたいことが見つかった人は転職を検討する価値があります。
未経験での異業種挑戦などは、年齢によって転職の難易度が変わるからです。
自分のやりたいことが仕事として成り立つのか、やりたい仕事をするためにはどんな企業に応募すれば良いのかなどをきちんとリサーチしたうえで、挑戦してみると良いでしょう。
業界平均を下回る待遇の人
自分の働いている業界平均を下回る待遇の人は、転職すべき人といえます。
業界平均を下回る待遇ということは、キャリアアップを望むことができない職場かもしれません。
同じ時間・同じように働いても、待遇が悪ければモチベーションも上がらないでしょう。
自分のキャリアを棚卸しして、どのくらいの市場価値があるのかを確認することが大切。
その上で、転職を行うことでキャリアアップとともに、待遇の改善もできる可能性が高くなります。
労働環境が極端に悪い人
俗に言うブラック企業といわれるような、労働環境が極端に悪い人は、すぐにでも転職すべきです。
ハラスメントが横行していたり、過酷な残業を強要されていたりするのであれば、自分自身を守るためにも、転職をおすすめします。
ブラック企業からの転職については『ブラック企業に就職してしまった時の対処法と転職を成功させるポイント』の記事でくわしく紹介していますので、あわせてチェッックしてみてください。
転職に伴うリスクを知ろう
転職には、どんな業界・業種でもリスクが伴います。
リスクを理解しないまま転職をすることで、ギャップに苦しんだり、同じ失敗を繰り返したりすることも。
ここでは転職に伴うリスクをご紹介しましょう。
年収が低くなる可能性がある
転職のリスクとして注意したいのは、年収が低くなる可能性があることです。
特に未経験の異業種への挑戦など場合は、現在の年収より大きくダウンする可能性を考えておきましょう。
ただし、給与形態は企業によって異なります。
インセンティブやストックオプションなどの制度がある場合は、トータルでは年収がアップすることも。
年収が低くなった場合の生活水準や、入社後に年収がアップする可能性があるかなどを吟味した上で、応募先を決めることが大切です。
福利厚生が使いにくいケースがある
転職をしたことで、福利厚生が使いにくいケースも考えられます。
福利厚生制度とは、従業員が長く勤められるように会社が提供するもの。
有給休暇や産休・育休の取得、時短勤務制度などを利用する資格が足りないことも視野に入れておきましょう。
転職してすぐに活用することは難しいことが多いので、注意が必要です。
前の企業の良さがわかる
転職したものの、実際に働いてみて「前の会社の方が良かった」と後悔する可能性もゼロではありません。
在職中は不満があったことも、外から見ることで「あれはあれでよかったんだ」と感じることもあるでしょう。
転職することは悪いことではありませんが、後悔先に立たず…じっくりと考える時間は絶対に必要です。
人間関係が必ずしも良いとは限らない
転職先の人間関係が必ずしも良いとは限りません。
前の職場にはなかった、新たな悩みを抱えてしまうリスクがあることも覚えておきましょう。
転職をすることで、人間関係は改めて構築することになります。
中には多少問題があっても、「気心の知れていた前の職場のほうが…」と後悔することもあるはずです。
人間関係が理由で転職をする場合でも、前職より必ずしも人間関係の良い職場かどうかはわからないという前提を覚えておきましょう。
ローンなどの審査が不利になることがある
勤務期間が短いことで、転職後すぐの状態ではローンなどの審査が不利になるリスクもあります。
転職先の企業規模にもよりますが、大手企業からベンチャー企業などに転職した場合は要注意です。
住宅や車の購入、教育ローンなどの予定がある場合は、転職がデメリットになる可能性があります。
転職を決意する前に行うべきこととは?
自分は転職をするべきか否か…転職に慎重に取り組むことはとても良いことです。
転職には準備期間が必要で、実際に転職活動を始める前に準備しておくべきことがあります。
転職を決意する前に行うべきことを3つご紹介しましょう。
キャリアの棚卸しを行う
転職を決意する前には、キャリアの棚卸しを必ず行いましょう。
自分のスキルや理想のキャリアパスを確認することで、自分がどんな需要に応えられるのかが見えてきます。
市場価値を理解しないまま転職活動を行っても、決して良い結果には結び付きません。
自分一人で分析が難しい場合は、就職・転職エージェントを利用することをおすすめします。
現職(今の勤務先)での改善が可能かを見極める
自分の抱えている問題点が、現職で改善できないかどうかを見極めることも重要です。
上司への相談や周囲への働きかけによって改善する余地があるのであれば、転職することの方がハイリスクといえます。
改善の可能性がないと判断してから、転職活動を行っても遅くはありません。
転職のリスクも理解した上で、再検討してみましょう。
第三者に相談する
一人で悩まずに、第三者に相談することも重要なプロセスです。
ただし、注意したいのは「転職を検討している」と社内で触れ回るのは絶対にNG。
相談するのであれば、信用できる上司やごく一部の同僚にとどめておくべきです。
また、社内に適任者がいない場合は、就職・転職エージェントを利用しましょう。
第三者に冷静に判断してもらうことで、自分の転職理由が正しいかどうかを見極めることができます。
転職に悩んだらエージェントに相談しよう
転職は置かれている状況や準備の度合いによって、成功と失敗が大きく分かれます。
転職経験の少ない人や、自分の転職理由が正当かどうかわからないという人は、就職・転職エージェントを利用しましょう。
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