求人票は、転職時に軸となる重要な情報です。
自分の希望や条件に合っているかはもちろん、企業に関するさまざまな情報を入手できます。
しかし、転職に慣れていない方や求人票のチェックポイントを知らない方の場合、押さえておきたい情報を見逃してしまうことも少なくありません。
そこでこの記事では、求人情報で必ずチェックしたいポイントについて解説します。
これから転職を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
求人情報で必ずチェックすべき5つの項目
近年では求人媒体が増え、求人情報の掲載方法もさまざまなスタイルがあります。
しかし、チェックしなければいけないポイントは同じです。
どんな項目をチェックしなければいけないのか、5つピックアップしてご紹介します。
給与（賃金）
給与は転職理由にもなる重要なポイントですので、チェックしない方はいないでしょう。
しかし理解しておきたいのは、基本給の額をチェックするということ。
一般的には求人票に記載されている給与から保険料や税金が引かれるため、7～８割が手取りになると覚えておきましょう。
また中には残業代が含まれた金額になっているケースもあるため、純粋な基本給をしっかりとチェックするようにしてください。
休日・有給休暇
休日や有給休暇については、事前にチェックしておく必要があります。
注意したいのは、『週休２日制』と『完全週休２日制』の違いです。
- 週休２日制：１ヶ月の間に週２日の休みがある週が１回以上あること
- 完全週休２日制：毎週必ず２日間の休みがあること（平日も含む）
また、有給休暇は雇用されてから６ヶ月後に8割の期間を出社していれば10日間付与されることが法律で定められています。
記載されている条件が法律に則ったものかを確認しましょう。
社会保険
会社側が準備しなければいけない社会保険もチェックすべきポイントの一つです。
社会保険とは、雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金のこと。
株式会社などの法人に入社する場合は、短期雇用契約以外であれば加入の対象となります。
注意したいのは『試用期間は加入ができない』というのは法律違反であるということです。
正社員での転職を希望しているのであれば、必ず社会保険の有無をチェックしてください。
（※アルバイト・パートの場合は、勤務状況によって加入条件が異なります）
勤務地（転勤の有無）
勤務地や転勤の有無も、必ずチェックしたいポイントです。
勤務地は、一般的に求人情報に記載されている事業所ですが、転勤に関しては『あり・なし』などの表現で記載されていることがあります。
転勤の有無は生活基盤に与える影響が大きいため、転勤がある場合はどんな場所に行く可能性があるのかをチェックしてください。
また求人票に記載されている拠点と異なる住所が書かれている場合は、出向などの可能性もあるので、応募前に確認することが大切です。
必要なスキル
求人に応募するにあたり、必要なスキルが自分と合致するかもチェックしましょう。
例えば
- 学歴で『大卒以上』などと書かれている
- 〇〇の経験者などの実務経験を求められている
- 業務に必要な資格の保有
などが満たされていない場合、選考に通過することは難しくなります。
資格が必要な職種の場合は、資格を取得してから応募する方が有利です。
自分のスキルの棚卸しをしておくこともポイントになります。
できればチェックしたいその他3つの項目
チェックする必須項目以外にも、求人情報で確認しておきたいポイントがあります。
『こんなはずじゃなかった』ということにならないよう、あわせて確認をしてください。
雇用契約の期間
雇用契約の期間もチェックしておきたい項目の一つです。
一般的に正社員で募集がされている場合は無期（期間が定められていない）、契約社員の場合は有期（いつまでと期間が定められている）になります。
自分の希望する雇用形態の契約期間をしっかりと確認しなければいけません。
勤務時間
始業時間・終業時間については、生活に影響が大きい項目のため、チェックしておきましょう。
勤務時間の形態にはフレックスタイム制・シフト制・リモートワークなども含まれています。
希望する企業の勤務時間がどのように定められているのか、自分の条件に合うのかを確認しておくことが必要です。
通勤交通費
通勤交通費は、企業側が必ず出さなければいけないものではありません。
しかしマイカーを利用しなければいけない場合などは、通勤交通費についても確認しておくと良いでしょう。
通勤交通費の支給には3つのパターンがあります。
- 全額支給：通勤にかかる費用を全額支給すること
- 一部支給：月・日などの上限を定めて支給すること
- 一律支給：決められた交通費が全従業員に一律に支給すること
一部支給の場合は『月〇〇円まで』『半径〇〇キロまで』など、各企業によって条件が異なります。
勤務場所までの交通手段や、通勤にかかる交通費を予め調べておくことがおすすめです。
求人情報を読み解く！注意したいポイントとは？
求人情報を見ていると『これはどんな意味だろう？』『〇〇と△△は何が違うんだろう』などとわかりにくい表記がされていることがあります。
求人票を読み解くには、注意しなければいけないポイントがありますので、ご紹介しましょう。
職種の呼称は企業によって違う
職種の呼称は企業によって異なります。
同じ部門の同じ業務内容でも、職種欄に書かれている文言が違うのです。
『経理』と『会計事務』などが例として挙げることができます。
職種名だけではなく、業務内容をしっかりとチェックし、不明な点を残さないようにすることがポイントです。
『年齢不問』には要注意！
年齢不問とは、年齢を問わないで何歳でも応募して良いですよという意味です。
しかし、法律で『年齢制限は原則禁止』と定められているため、本当に年齢不問かどうかは応募をしてみないとわかりません。
企業が実際にどんな年代の人を欲しがっているのかを知るには、募集の背景を知る必要があります。
- 事業拡大で経験を積んでいる管理者が欲しい
- 業務内容を考えると若年層のパワーが欲しい
など、業界や企業によって募集背景はさまざまです。
どんな状況で求人を募集しているのかを知ることで、自分が応募に適しているかどうかを読み解くことができます。
他の媒体の情報もチェックする
求人情報の掲載されている媒体は複数あります。
一つの媒体だけではなく、他の媒体の情報もチェックしてみましょう。
- ハローワーク
- 求人誌
- フリーペーパー
- Web上の求人
- ホームページ
特に確認したいのが、企業の口コミ情報です。
近年では、現職者・退職者などの口コミが書かれているサイトもあり、実際に働いた人の生の声を知ることができます。
媒体によっては、かなり詳しく記載されているケースもあるので、さまざまな媒体の求人情報をチェックしてください。
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転職時の求人情報は、大きな軸となる重要なポイントです。
自分の条件に合った転職先を見つけるためにも、チェックしたいポイントを押さえ、理解した上で転職活動をするようにしましょう。
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