ブラック企業に就職してしまった時の対処法と転職を成功させるポイント

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極端な長時間労働や過酷なノルマ、さまざまなハラスメントの横行などが当たり前のように行われるブラック企業。

最近では、ニュースでも取り上げられることが増え、国は法改正などで対応をしていますが、まだまだ氷山の一角で、実際にブラック企業と呼ばれる会社は多く存在します。

万が一、自分の就職した会社がブラック企業だったら・・・あなたならどうしますか?

この記事では、ブラック企業に就職してしまった場合の対処法や、転職を成功させるためのポイントをご紹介します。

一日でも早くブラック企業から抜け出せるように、ぜひ参考にしてください。

 

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この記事の目次

 

 

ブラック企業とは?

ブラック企業という単語自体は周知されつつあるため、何となく意味は分かるという人が多いはずです。

そもそもブラック企業という存在に定義はあるのか、どんな特徴をもつ会社がブラック企業なのかという点について、ご紹介しましょう。

 

ブラック企業の定義


厚生労働省は、ブラック企業について下記のように情報発信を行っています。

厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、

① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、

② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、

③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。

引用:「ブラック企業」ってどんな会社なの?|厚生労働省

しかし、問題が表面化しているのはごく一部の大手企業で、日本の90%以上を占める中小企業まではスポットライトが当たっていないのが現状です。

 

ブラック企業の特徴


実際にブラック企業で働いていると、その環境が当たり前のように思えてくることがあります。

しかし、それは環境に慣れてしまっているだけのこと。

社員を守り、法令を遵守しているホワイト企業とは大きな違いがあることを知りましょう。

  • 労働時間は長いのに給与が低い
  • 社員離職率が高く在籍期間が短い
  • 残業代や給与が支払われない
  • 危険な仕事を命じられる
  • 無資格者なのに資格が必要な仕事をしている
  • 上司からの暴言・暴力がある
  • 入社前との雇用条件が異なる

など、少しでも当てはまる項目があれば、それは紛れもなくブラック企業であるということです。

また、入社前に気付ける特徴としては、頻繁に求人が出ていることが挙げられます。

離職率が高いため常に人手不足に陥るブラック企業は、複数の媒体に求人を出したり、継続して求人を行っていたりすることがありますので、注意しましょう。

 

 

ブラック企業に就職してしまった時の対処法

自分の勤務している会社がブラック企業だと気付いたら、すぐに行動を起こすと良いでしょう。

各個人ですぐにできる対処法をご紹介します。

 

就業規則を確認する


自分の勤務している会社がブラック企業かもしれないと感じた時は、まず就業規則を確認しましょう。

  • 労働時間に関する内容
  • 賃金に関する内容
  • 退職・解雇に関する内容

特に上記の3項目は、絶対的必要記載事項と言われていて、例外なく就業規則には書かれていなければいけない項目です。

自分の勤務条件や現状が就業規則に則っているのかを確認してください。

最悪の場合は、就業規則が存在しないということも考えられます。

就業規則がない会社は、すでにブラック企業ですので、転職を検討することをおすすめします。

 

できるだけ早く退職する


自分の働いている会社がブラック企業だと分かった場合は、できるだけ早く退職する準備をしましょう。

ここで確認したいのは、前項で挙げた就業規則に書かれた『退職までの期間』です。

法律上は2週間前までに申し入れを行えば退職できるとなっていますが、企業によって1ヶ月前・3ヶ月前など独自に決められています。

就業規則で定められている場合は、決められた期間までに退職を申し入れなければいけませんので、確認が必要です。

 

違法と思われる事象の証拠を残す


パワハラや暴力など、明らかに違法と思われる行為が横行している場合は、後に裁判等で争えるケースもあります。

その時の証拠となるように、違法と思われる事象の証拠を残しておきましょう。

  • 録音データ
  • 写真・動画
  • メール
  • 診断書

などが有用な証拠といわれています。

証拠を残しておくと、企業に対して後に損害賠償請求などを起こすことも可能です。

 

退職代行サービスを利用する


ブラック企業を退職したいのに辞めさせてもらえない、会社から辞めないように強引な引き止めを受けている…そんなときは、退職代行サービスを利用しましょう。

退職代行サービスとは、本人に代わって退職の手続きを行ってくれるサービスです。

民間でも複数の退職代行業者がありますが、おすすめは弁護士事務所への依頼

退職日の交渉・退職金や有休消化などの請求などを弁護士が行ってくれるので、違法性のリスクが低くなります。

労働問題に強く、退職代行の実績のある事務所を選び、相談も兼ねて依頼をしてみてください。

 

 

ブラック企業からの転職を成功させるポイント

一度でもブラック企業に勤務してしまうと「次の会社もブラック企業かもしれない」と疑心暗鬼になって、転職活動に及び腰になってしまうことがあります。

ブラック企業からの転職を成功させるポイントとは、どんなことなのでしょうか?

 

相談できる機関を知る


ブラック企業に関する相談は、複数の機関で相談することができます。

それぞれ管轄が異なりますので、どこへ相談したら良いか悩んでしまうという場合は、全国各地に窓口が設置されている日本司法支援センターの『法テラス』を利用しましょう。

解決に役立つ法制度や各種支援制度を無料で紹介してくれます。

 

求人情報を見極める


ブラック企業は一社だけではありませんので、次にブラック企業へ転職をしないように、求人情報を見極める力をつけましょう。

求人情報から見抜けるブラック企業の特徴をピックアップします。

  • 常に求人をかけている(複数の媒体に連続して求人を掲載している)
  • 給与が不相応に高い
  • 経歴・職歴を問わずに即日で働くことができる
  • 仕事内容が不明確

上記のような求人は、ブラック企業の可能性があります。

逃げるために盲目になるのではなく、冷静に見極める力をつけてください。

 

在職中に転職先を決める


ブラック企業は一日でも早く辞めることをおすすめしますが、無計画に辞めてしまうと無職の期間が生まれてしまい、経済的に困窮してしまう可能性があるので、できる限り在職中に転職活動を行い、転職先を決めておきましょう。

ハードワークで準備ができないという人もいるかもしれませんが、近年では転職サイトや転職エージェントのサービスが複数提供されています。

自分一人で行うことには無理があっても、サポートしてくれるサービスを利用することで転職が成功する事例も多いので、早めに登録・利用をしてみましょう。

 

転職エージェントを利用する


転職活動に自信がない、一人での情報収集に限界がある、転職活動の時間が思うように確保できないという場合は、転職エージェントを利用しましょう。

転職エージェントのサービスは転職活動全般に及びます。

  • 求人情報の紹介:希望職種・年収・勤務地などをヒアリング・最適な求人情報の紹介
  • 面接日程の調整・決定:応募する企業の担当者と求職者のスケジュール調整
  • 選考対策:履歴書や職務経歴書の書き方・面接のアドバイスなど
  • 採用結果の確認・通知:応募企業への合否確認・求職者への通知
  • 内定から入社までのフォロー:退職日や入社日の調整・アドバイスなど

専任のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる上に無料で利用できるサービスが多いので、ブラック企業からの転職は、現状の相談も含めて転職エージェントを利用することをおすすめします。

 

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ブラック企業からの転職に関するよくある質問

ブラック企業からの転職に関して、よくある質問をまとめました。

 

Q転職しやすいタイミングはある?


基本的に、退職するタイミングは各企業の繁忙期を避けるのが得策です。

年末の12月や年度末の3月などは業務が煩雑になる企業も多いので、できるだけ繁忙期を避け、転職活動の時間を確保できるタイミングを探すことがポイントです。

 

Q:退職時に引き止められた場合は?


ブラック企業あるあるなのは、退職の申し出をしても引き止められるということ。

脅しや恫喝に近い引き止めや、泣き落としなども考えられますが、大切なのは退職の意思を貫き通すことです。

退職を申し出たことで働きづらい環境になったり、不当な扱いを受けたりするようであれば、退職代行サービスの利用を検討してみてください。

 

Q・円満に退職するコツはある?


どんな企業でも円満に退職するためには以下のポイントをしっかりと覚えておきましょう。

  • 周囲に退職することを言いふらさない
  • 業務の引き継ぎはしっかりと行う

心身に異常をきたしている場合はこの限りではありませんが、業務の引き継ぎをせずに出社拒否などを行うと、雇用契約違反と見なされてトラブルに発展してしまうこともあります。

また、基本的なことですが上司に退職届が受理されるまでは、退職の意思を明らかにしないように注意しましょう。

 

 

まとめ

ブラック企業で働くということは、時間もお金も労力も搾取されることです。

自分の働いている会社がブラック企業だと気付いた場合には、できる限り早めに転職することをおすすめします。

転職に対する不安がある・時間の確保ができないなどの場合は、ぜひ転職エージェントを利用してください。

転職活動全般をサポートし、企業の内情を知り尽くしたキャリアアドバイザーが、あなたに適した転職先を一緒に見つけてくれます。

 

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