『派遣』と『直接雇用』の違いは何?雇用形態やメリットを徹底解説!

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新型コロナウイルスの感染拡大により、日本の働き方は大きく変化しました。

テレワークの推進・副業の認可など、今までにない大きな変化を余儀なくされた中で、『派遣』と『直接雇用』の違いがクローズアップされたことも事実です。

同じ企業で働いていても、『派遣』と『直接雇用』には大きな違いがあることをご存知でしょうか?

この記事では『派遣』と『直接雇用』の違いだけではなく、知っておきたい基礎知識やメリット・デメリットなどをくわしく解説します。

これからの働き方を模索されている方・転職を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

 

この記事の目次

 

 

知らないと危険!雇用形態の基礎知識

企業の雇用形態には複数の種類がありますが、中でも派遣と直接雇用には大きな違いがあります。

知らずに就職・転職してしまって「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、雇用形態に関する基礎知識を解説しましょう。

 

派遣とは


派遣の仕組みは、派遣社員・派遣会社・派遣先企業の3つで成り立っています。

派遣という働き方は、派遣会社と雇用契約を結び派遣先の企業で働く雇用形態です。

正社員とは異なり、希望の曜日・時間・勤務地を選んで働けるのが特徴で、雇用契約を交わすのは派遣元の会社、仕事を行うのは派遣先の会社という形になります。

給与の支払い・社会保険の加入・福利厚生の利用などは、派遣元の会社の規則が適用されますが、業務に関する指示を受けるのは派遣先の上長です。

派遣社員には『無期雇用』と『有期雇用』の2種類があります。

【無期雇用】

  • 正社員と同じように雇用に期限がない
  • 派遣先での就業期間が終了しても派遣会社との雇用契約は継続する
  • 派遣会社と期間を設けない雇用契約を結んでいる
  • 派遣就業がない期間も給与を得ることができる

【有期雇用】

  • 雇用期間が定められている
  • 派遣先での就業期間の終了とともに派遣会社との雇用契約も終了する
  • 派遣先を決定した後に派遣会社との間に雇用契約を結ぶ

派遣社員として同一業務に就業できる期間の上限は、労働者派遣法で3年と定められています。

派遣先の企業が3年を超えて派遣社員を同一業務で就業させたい場合は、その派遣社員に直接雇用を申し込む義務が発生するため、派遣社員から直接契約への打診が行われることも少なくありません。

同じ派遣社員でも期限の有無によって雇用形態が異なることを知っておきましょう。

 

直接雇用とは


直接雇用とは、企業が労働者を雇うときに企業と労働者との間で直接雇用契約を締結することをいいます。

代表的な雇用形態は正社員ですが、パート・アルバイト・契約社員なども直接雇用契約を結ぶため、直接雇用に含まれる雇用形態です。

直接雇用の対義語として使われるのが間接雇用。これは派遣会社を通して雇用される派遣社員のことを表します。

 

紹介予定派遣とは


紹介予定派遣とは、一般的な派遣とは異なり、派遣先の会社に直接雇用されることを前提として働く方法です。

派遣社員から正社員や契約社員を目指す人に人気があります。

紹介予定派遣の期間は6ヶ月と定められていて、派遣期間=試用期間と考えることができます。

派遣期間中に、企業と派遣社員が直接雇用の契約を結ぶかどうかを検討し、双方の合意が得られた場合はそのまま直接雇用として働くことが可能です。

派遣の場合は契約期間の途中で直接雇用へ切り替えることは違法に当たりますが、紹介予定派遣の場合は問題ありません。

派遣会社が条件交渉を行ってくれること、直接雇用になる前に職場の雰囲気を体感できることなどがメリットです。

 

派遣と直接雇用の違い


派遣と直接雇用の大きな違いは、雇用主です。

【派遣】

  • 雇用主:派遣会社
  • 勤務できる期間:最長3年(無期雇用は除く)
  • 給与:時給制が多い
  • 社会保険への加入:条件を満たした場合加入

【直接雇用】

  • 雇用主:勤務先の企業
  • 勤務できる期間:期間の定めはない
  • 給与:月給制・年俸制など
  • 社会保険への加入:加入

派遣でも無期雇用の場合は、直接雇用の正社員と変わらない待遇であることが多いですが、一般的には直接雇用されている人の補助的業務を行うことが多くなります。

また賞与に関しては、派遣の場合はもらえないことがほとんどです。

これは派遣社員の時給は、ボーナスや交通費をあらかじめ換算して設定されていることが理由になります。

『派遣は給料が安い』と思われがちですが、賞与が支給されない場合などは直接雇用の正社員とあまり年収が変わらない…ということもあり得るのが現状です。

 

 

雇用形態別!メリットとデメリットを知る

働き方への考え方や価値観は、人それぞれです。

何を優先するのか、自分にとって譲れない条件は異なりますので、多様な働き方の中から自分に合った働き方を選択する必要があります。

派遣・直接雇用・紹介派遣にはどんなメリットやデメリットがあるのか、あらかじめしっかりと理解しておきましょう。

 

派遣のメリット・デメリット


派遣社員で働くことには、以下のようなメリット・デメリットがあります。

【メリット】

  • さまざまな職場で経験を積むことが可能
  • 自分のライフスタイルに合った仕事が選べる
  • 派遣会社のサポートが受けられる

【デメリット】

  • 直接雇用よりも雇用状況が不安定
  • 同じ職場にいられるのは更新しても3年まで
  • 補助的な業務を行うことが多い

派遣で働く最大のメリットは、さまざまな職場で経験を積めることです。

有期雇用の場合は、直接雇用のように一つの職場に縛られず、自分のやりたい仕事や職種にどんどんチャレンジすることができます。

その反面、雇用は不安定になるデメリットがあり、働き続けたくても3年という期限が定められている以上、職場を変わらなくてはいけません。

また直接雇用の正社員に比べると補助的な業務を行うことが多く、裁量のある仕事を任せてもらえないこともデメリットといえるでしょう。

 

直接雇用のメリット・デメリット


イメージ的にはメリットが多いと感じられる直接雇用にも、メリット・デメリット双方が存在します。

【メリット】

  • 長期間働くことができる
  • 雇用が安定している
  • 責任のある仕事を任せてもらえる

【デメリット】

  • 部署の異動や転勤がある
  • 残業・休日出勤をしなければいけないことがある
  • 辞めにくくなる

直接雇用は長く勤務できるため雇用が安定することが大きなメリットです。

正社員だけではなく、アルバイト・パートなどの場合も同じですので、雇用に対する不安は派遣よりも少なくなります。

デメリットとしては異動や転勤によって、自分のやりたい仕事や勤務したい場所などの希望が通らないことや、簡単には辞めにづらいことです。

勤務条件の自由度という観点では、派遣よりもデメリットがあるといえるでしょう。

 

紹介予定派遣のメリット・デメリット


派遣社員から正社員や契約社員を目指す人に人気のある紹介予定派遣。

紹介予定派遣のメリット・デメリットも理解しておく必要があります。

【メリット】

  • 職場の雰囲気や業務内容を知ることができる
  • 転職したいときは派遣会社が代行してくれる
  • 自由度を保ちつつ正社員などの直接雇用を目指せる

【デメリット】

  • 企業の選択肢が狭くなる
  • 必ず合意が得られるという保証はない
  • 直接雇用の形態が正社員ではないことがある

紹介予定派遣は、あらかじめ仕事内容や職場の雰囲気を体感してから企業を決めることができるというメリットの多い雇用形態です。

早期退職の原因となる『こんなはずじゃなかった』『思っていたのとは違う』というギャップを防ぐことができるため、長く働きたいという目的を持つ人にとってはメリットが多いと感じられるはずです。

デメリットとしては、直接雇用になるときの雇用形態が正社員とは限らないということ。

正社員を目指していたのに契約社員だった…ということがあることも考えておかなくてはいけません。

 

 

派遣から直接雇用になるときのチェックポイント

派遣で働いていると、企業から直接雇用の打診を受けることがあります。

人材派遣サービスのエン派遣が行ったアンケートでは、派遣社員として働く人の約4割の人が直接雇用の打診を受けたことがあるという結果が報告されています。

派遣から直接雇用になるときにどんなことに注意すれば良いのか、3つのチェックポイントをご紹介しましょう。

 

雇用形態は?


もっとも注意したいポイントは、雇用形態です。

直接雇用は正社員だけではなく、契約社員も含まれます

契約書をきちんと確認し、自分の望む条件と合致しているかどうかを見なければいけません。

 

仕事内容は?


会社から提示された仕事内容についても、しっかりと吟味する必要があります。

自分の経験やスキルに合っているか、自分のやりたい仕事内容かどうかは、生活にも大きな影響を及ぼすからです。

仕事内容について曖昧な場合は、必ず契約前に確認するようにしましょう。

 

提示された条件は?


提示された条件が自分の希望に合っているかどうかは、確認したいポイントの一つです。

就業条件・給与・賞与・勤務時間・福利厚生など、派遣とは異なる点が多い項目があります。

異動や転勤の有無などについては派遣の際にはなかった条件なので、注意したいポイントです。

 

 

まとめ

働き方が多様化する中で課題となっているのは、雇用の安定性です。

派遣には派遣ならではのメリットもありますが、コロナ禍で浮き彫りになった『派遣切り』など、雇用の不安定さなどはデメリットとして挙げられます。

直接雇用には自由度が少ないというデメリットはあるものの、雇用の安定性・勤務条件・福利厚生制度などにおいてはメリットの多い雇用形態です。

派遣から直接雇用への打診は少なくありません。

キャリアプランを明確にして自分に合った働き方を検討してみましょう。

 

 

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