転職時に必要な書類というと、履歴書や職務経歴書が一般的ですが、近年では同時にポートフォリオの提出を求められることがあります。
ポートフォリオとは、『実績や力量のわかる作品集』のことで、クリエーターやデザイナーだけではなく、他の職種でも必要なことがあるでしょう。
ポートフォリオとはどんなものなのか、作成するときの手順やポイントをくわしく解説しますので、作成時の参考にしてください。
ポートフォリオとは?
ポートフォリオという単語は、就活(転職活動)・金融・教育の場面で使われています。
それぞれ意味が異なり、作る目的が違うことが特徴ですが、就活(転職活動)で使われるときには、どのような意味をもつのでしょうか?
就活(転職活動)でのポートフォリオについて、3つのポイントから解説します。
転職で使われるポートフォリオの意味
そもそもポートフォリオとは、直訳すると『持ち運びができるように書類を入れるもの』『紙ばさみ』を意味します。
就活や転職活動で使われるポートフォリオとは、実績・作品集のことです。
履歴書や職務経歴書に書かれた内容だけでは伝わらない、スキルやセンスをアピールできるメリットがあります。
業界や職種によって、紙に印刷して提出する・データで送付するなど、提出方法が指示されることがほとんどです。
採用担当者に対して、履歴書や職務経歴書ではわからない実績の見える化をすることが大きな目的となります。
履歴書・職務経歴書との違い
履歴書・職務経歴書とポートフォリオは完全に異なるものだと理解してください。
- 履歴書:学業・職業の経歴などの状況を記した書類
- 職務経歴書:過去に従事した職務や職業上の地位・職務の具体的内容を、時系列・キャリアなどをベースに一覧にしたもの
職務経歴書は履歴書の補完的な役割を果たすもので、新卒の就活には基本的に不要な書類です。
対してポートフォリオは、単なる履歴や一覧ではなく、成果や実績のわかる作品集なので、より具体化・視覚化した提出物ということになります。
ポートフォリオの提出を求められる場合、採用担当者はポートフォリオをもっとも重視するので、履歴書・職務経歴書と同様に、丁寧な作成が必要です。
フリーランスはポートフォリオが必要
ポートフォリオというと、クリエーターやデザイナーの希望者のみ、というイメージがありますが、他の職種でも提出を求められることがあります。
- ディレクター(WEB・ゲームなど)
- イラストレーター
- コピーライター
特に近年需要が増加しているフリーランスのWEBライターなどの場合、クラウドソーシングなどの選考では、ポートフォリオの提出を求められることが多くなってきています。
応募時には提出が必須というケースも珍しくなくなってきたので、必ずしもデザイナー・クリエーターだけに必要とされるものではないということを知っておきましょう。
ポートフォリオの作り方
初めてポートフォリオを作成するときには、内容や構成がわからず、悩んでしまうことも多いはずです。
どんな手順で作成を進めれば良いのか、またポートフォリオに載せるべき内容はどのようなものなのかを解説します。
①関わった案件を洗い出す
まずはじめに、自分の関わった案件を全て洗い出しましょう。
これから応募する職種だけではなく、実績としてアピールしたいものがあれば、全てピックアップしてください。
時系列にとらわれず、付箋などを使用してとにかく洗い出しを行います。
洗い出しが完了したら、絶対にアピールしたい実績や作品を決めます。
その上で、WEB媒体・紙媒体双方に対応できるよう、準備を行っていくことが必要です。
②構成を考える
アピールしたい実績・作品が決まったら、どんな構成にするのかを考えます。
ポートフォリオの構成にルールや決まりはありませんが、見る側の人がわかりやすい構成にすることが鉄則です。
細かい配置や余白の使い方、フォントなども見やすい設定にしましょう。
- 自信のある作品・実績を強調すること
- 作品や実績をジャンル別に分けること
が構成のポイントになります。
③実績の紹介・説明文を書く
作品を羅列するのではなく、実績に関する紹介や説明文を書きます。
紹介や説明文の目安は、1作品に対し200字~400字が目安です。
簡潔にわかりやすく書くことを意識して、長すぎたり、自己満足に終わってしまったりすることのないように、注意しましょう。
ポートフォリオに載せるべき内容
ポートフォリオに載せるべき内容を知っておくと、構成がしやすくなります。
- 自己紹介
- 職務経歴
- スキル
- 自己PR
- 作品紹介
以上5点は、基本的に必須項目です。特に作品紹介には注力しましょう。
プラスαとして
- 得意分野
- 将来の方向性
などを載せると、積極性をアピールすることができます。
ポートフォリオを作るときのポイント
ポートフォリオは、いくつかのポイントを押さえて作ることが大切です。
評価されるポートフォリオを作るには、どんな注意が必要なのでしょうか。
採用担当者の知りたいことを意識する
自分目線ではなく、採用担当者が何を知りたいのかを意識することがポイントです。
募集している職種や業界によって、ポートフォリオの役目は変わります。
何を求められているのかを把握して、その答えが出せるような構成にしなければいけません。
具体的な内容を心がける
ポートフォリオの内容は、具体的になるように心がけましょう。
作品を羅列するのではなく、作成した背景や意図などをハッキリさせることがポイントです。
説明文を丁寧に記載すること、読む側の立場になってわかりやすい内容にすることを押さえておいてください。
適切な分量にする
適切な分量になるように、全体の構成を考えることも大切です。
多すぎると全体のイメージが薄くなり、少なすぎるとアピールが足りなくなります。
指定がある場合は必ず仕様に則った分量にすること。一度作り上げた後に、何度も精査して分量の調整を行いましょう。
読みやすいレイアウトにする
ポートフォリオは読みやすさ、見やすさが重要です。
読みやすいレイアウトになっているか、完成後に確認してください。
フォント・行間・改行のタイミング・余白の分量や、作品の見せ方なども納得のいくように修正する必要があります。
読みにくく煩雑なポートフォリオは、採用担当者にとって魅力を感じることができません。
可能であれば、提出前に第三者に確認をしてもらうことをおすすめします。
鳥取県の転職事情は?
鳥取県の転職は、どのような傾向があるのかについて、ご紹介しましょう。
鳥取県の有効求人倍率
厚生労働省鳥取労働局が令和2年3月に調査した労働市場は、以下のように報告されています。
- 月間有効求人数:13,954人
- 新規求人数:4,827人
- 月間有効求職者数:9,244人
- 新規求職者数:2,111人
- 全国有効求人倍率:39倍
- 鳥取県有効求人倍率:51倍
もっとも注目すべきは有効求人倍率です。
有効求人倍率とは、企業からの求人数を、ハローワークに登録している求職者で割った値のこと。
全国の有効求人倍率が1.39倍であるのに対し、鳥取県は1.51倍と高い数値が報告されています。
木材関係の製造業・運輸業・保険業・不動産業・建設業などで増加しているのが特徴です。
鳥取県の転職・特徴は?
鳥取県における転職の特徴は、製造業・建設業・運輸業の求人数が多いことです。
福利厚生が充実している企業が多く、働きやすい環境にあります。
鳥取県が他県からの転職者に向けて施行している支援策もあり、UIターンなどで転職を検討されている方には、魅力的な条件が揃っているといえるでしょう。
働き方改革が推進される中で、通勤にとらわれない働き方が注目されています。
鳥取県は移住などの支援策が充実しているため、フリーランスの方などが移住するケースもこれから増えていくことが考えられます。
ポートフォリオはフリーランスの方にとって重要なツールです。
仕事の幅を広げるためにも、ぜひ準備しておくことをおすすめします。
まとめ
ポートフォリオは、選考時に自分をアピールすることができるものです。
初めてで、作り方がわからないという方は、WEB上でポートフォリオが作成できるツールなどもあるので、ぜひ参考にしてください。
また、ポートフォリオは読みやすさが命です。
読み手の立場で、分量やレイアウトを調整して、丁寧に作ることを心がけましょう。
ポートフォリオはデザイナーやクリエーターだけに必要というわけではありません。
金融関係の転職希望者やフリーランスなどの応募でも、提出を求められることがあるので、転職活動がスムーズにいくよう、事前に準備をして転職活動に臨んでみてください。
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