会社見学とは、企業の人事担当者を訪問し、仕事内容や働き方などについて話を聞かせてもらうことです。
転職希望者にとっては、実際に職場の雰囲気や仕事の様子などを知ることができる絶好のチャンスといえます。
しかし、会社見学時は企業の担当者も応募者の選抜の一環として見ているため、マナー違反があればマイナスポイントになる可能性もあるので注意が必要です。
この記事では会社見学のマナーについてくわしく解説します。
これから会社見学を予定されている方や転職活動を検討されている方はぜひ参考にしてください。
会社見学はなぜ重要なのか
転職活動には面接・選考試験などさまざまなプロセスがあり、それぞれが意味を持つものです。
転職・就職活動における会社見学がどのような意味を持つのか、なぜ重要なのかについて解説します。
会社見学でも選考は行われている
会社見学が重要だといわれる理由は、見学時でも選考が行われているからです。
会社見学の担当者はほとんどが人事担当者…選考の第一線にいる人物になります。
面接時とは異なる距離感で応募者を観察し、選考の材料として組み込まれていることが多いのです。
会社見学は会社全体の雰囲気や仕事内容を知る絶好のチャンスですが、立ち居振る舞いや会話の中でマナーが重視されていることを忘れてはいけません。
特に転職者の場合は、社会人としてのマナーが身についているかどうかが非常に重要です。
OB・OG訪問との違い
会社を訪問するケースでは、会社訪問の他にもOB・OG訪問があります。
会社訪問とOB・OG訪問には下記のような違いがあります。
- 会社訪問の担当者は人事担当者で複数の応募者を対象に行われる
- OB・OG訪問の担当者はすでに企業で働いている社会人と基本的に1対1で行われれる
- OB・OG訪問は選考過程に入っていない
OB・OG訪問は新卒者だけではなく、第二新卒の転職希望者でも行うものです。
またOB・OG訪問は同じ学校の卒業者・サークルの先輩など、何かしらのつながりがないと実現するのは難しいですが、会社訪問はアポイントを取ることで実施することができるという違いがあります。
絶対に知っておきたい!会社見学のマナー5選
会社見学時には押さえておきたいマナーのポイントがあります。
当たり前のことが多いのですが、その分できていなければマイナスの印象を与えることになりますので、しっかりと理解して行動できるようにしておきましょう。
1・時間に余裕をもって行動する
時間に余裕をもって行動することは大原則です。
転職・就職活動でもっとも避けたいのは、定められた時間に遅れること。
交通機関のトラブルや急な体調不良などが起きることなども考えられるので、余裕をもって行動しなければいけません。
時間に追われて焦ってしまうと、さらなるトラブルを招くリスクもあります。
決められた時間の10分前には到着できるように計画を立ててください。
2・スマートフォンの電源はオフ
今や誰もが持っているスマートフォン。
連絡手段として会社見学時には持っていくべき物ですが、電源をオフにすることを忘れないようにしましょう。
よく見受けられるのが『マナーモードなら大丈夫だろう』と電源をオフにせず、カバンやポケットの中にあるスマートフォンのバイブレーション機能の音が気になるケースです。
音はならなくても、バイブレーション機能は近くにいる人でもわかるレベルの振動ですので、会社に入る前には必ず電源を切るか、機内モードに設定しておいてください。
3・必ずメモを取る
会社訪問時はメモと筆記用具を持参し、必ずメモを取るようにしましょう。
メモも取らずに話を聞いているだけでは、先方の印象が悪いだけではなく、重要なことを書き留めることができない事態に陥ります。
仕事の時間を割いて会社訪問に対応する担当者としては、自分の話していることをしっかりと聞き、メモを取っている人の方が信用できると思うはずです。
普段メモを取る習慣のない人は特に注意が必要ですので、忘れないようにしましょう。
4・あいさつは必須
会社訪問では、あいさつを忘れないようにしてください。
- 訪問時は社内の人すべてにあいさつをするぐらいの気持ちで
- 担当者へのあいさつはハッキリと大きな声で
- 座った状態ではあいさつをしない
あいさつはビジネスマナーの基本中の基本です。
最低限のマナーとして捉えられていますので、しっかりと行わなくてはいけません。
また担当者には、当日だけではなくお礼のメールも忘れずに対応するようにしましょう。
5・服装・身だしなみには十分な配慮を
会社訪問時は服装・身だしなみに十分な配慮が必要です。
基本的には面接時と同じ、リクルートスーツを着用します。
- 男性の場合:髪型・ひげ・Yシャツの色・ネクタイの柄など
- 女性の場合:髪型・化粧・インナーの種類・ストッキングの状態など
男性・女性双方が注意したいのは靴です。
忙しく何社も訪問していると、どうしても靴は汚れてしまうもの…汚れや破損がないか、しっかりと確認しお手入れをしておきましょう。
また、においにも配慮が必要です。
- 煙草のにおい
- 香水や柔軟剤の強いにおい
などは本人が気にならなくても、周りにいる人にとって苦痛に感じることもあります。
会社訪問は面接時よりも担当者との距離が近いことが考えられるので、より一層の配慮をすることがポイントです。
会社見学に忘れてはいけない持ち物とは?
会社見学時に忘れ物は厳禁です。
事前にしっかりと持ち物を確認して、不備がないかどうかをチェックする必要があります。
会社見学に忘れてはいけない持ち物についてピックアップしてみましょう。
履歴書・職務経歴書などの応募書類&予備
訪問先の企業から指定された応募書類は、絶対に忘れてはいけない物です。
履歴書や職務経歴書など、提出を指示された書類は必ず準備しましょう。
また汚損・紛失などがあった場合に、予備を持っていくと安心です。
提出物として指定されていなくても『応募を希望する人は履歴書を提出してください』と言われることもあるので、必ず持っていくようにしてください。
携帯電話・スマートフォン
連絡手段として必須の携帯電話・スマートフォンは、持っていくべき持ち物です。
特にスマートフォンは連絡手段としてだけではなく、初めて行く会社の場所がわからない場合などに地図を使うことがありますので、忘れないようにしましょう。
十分に充電されていても、充電器もあると安心です。
また急なトラブルで連絡をしなければいけないこともあるので、連絡先は必ず登録しておくことをおすすめします。
筆記用具・メモ帳
筆記用具とメモ帳は会社見学の際には必ず持っていきたい物です。
- 担当者からの話で重要なポイントをメモする
- 記入する書類がある
などのケースが考えられます。
メモ帳は長く使っているとボロボロになるので、新しいものを持っておくと良いでしょう。
ボールペンなどは急に書けなくなることもあるので、予備もあると安心です。
A4サイズの書類が入るバッグ
会社見学ではA4サイズの書類が入るバッグを用意してください。
転職・就職活動で使っているもので構いません。
会社見学ではA4サイズの書類(会社のパンフレット・説明の資料など)が渡されることが多いもの。受け取った書類などがしっかりと入る大きさのバッグは絶対に必要です。
できればクリアファイルを携帯し、書類が曲がったり汚れたりすることのないように配慮できるとベターでしょう。
身だしなみに必要なグッズ
会社に入る前に必要となる身だしなみグッズも忘れないようにしたい持ち物です。
ハンカチ・ティッシュ・ホコリ取り・ヘアブラシなどが必要になります。
感染症対策としてマスク着用が求められている場合は、替えのマスクも持っていると良いでしょう。
女性はストッキングの替えも忘れないようにしたいものです。
まとめ
会社訪問は、面接よりも担当者との距離が近いのが特徴です。
メリットが多い分、マナーをしっかりと押さえておかないとマイナスな印象を与えてしまいます。
忘れ物がないように事前にチェックする・持ち物の不備や故障がないように確認する・持ち物や身だしなみに関するマナーをしっかりと理解して実行する…などがポイントです。
希望する会社の雰囲気を肌で感じることができる会社訪問を最大限に活用できるように、自分のビジネスマナーや身だしなみを再チェックしてみましょう。
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