転職先からの内定は、転職活動の成功を意味します。
それぞれが自分の目的や希望に合った転職先を探す中で、今の仕事よりもより良い条件の企業を優先することが多いのではないでしょうか？
給与のUP、福利厚生や休日の充実度などは転職理由として多く挙げられるため、チェックする人がほとんどです。
しかし、給与や休日、福利厚生以外にもチェックしたい項目があります。
転職後のミスマッチを防ぐためにも、入社までに確認したいポイントをご紹介しましょう。
内定から入社までの流れ
そもそも内定から入社までの流れはどのようになっているのか、基本的なステップをご紹介します。
- 内定通知
新しい企業から内定の連絡を受け取る。一般的には電話やメールで行われることが多い。
- 内定承諾（労働条件の確認）
内定を受け入れる旨を企業に伝える。内定承諾書や労働条件通知書を受け取ったら、各項目を必ず確認する。
- 必要書類の提出
入社に必要な書類（前職の退職証明書、健康診断書、身分証明書など）を提出する。
- 雇用契約書の確認
雇用契約書や就業規則を確認し、問題がなければサインをする。
- 前職の退職手続き
現在の職場に退職の意思を伝え、必要な手続きを行う。引き継ぎや退職日を調整する必要がある。
- 入社
入社日や初出勤日について企業へ確認する。
一連のステップの中で注意したいのは、内定承諾のステップです。
内定承諾の際には内定承諾書と一緒に労働条件通知書を受け取ります。
労働条件通知書とは、労働契約期間、賃金などの労働条件が記載されているので、面接時の条件と異なっていないか、不自然な部分はないかなどをしっかりと確認しなければいけません。
万が一、条件の相違があれば、内定を取り消すことも可能だからです。
入社までのステップは転職活動においての最終地点なので、確認を怠らないようにしましょう。
給与・休日以外のチェック項目とは？
求人票で目に付く給与や休日は、転職先選定のポイントになりやすいものです。
しかし、内定後に労働条件通知書や内定承諾書、雇用契約書に記載されている項目には、給与や休日以外にもチェックしなければいけない項目があります。
転職後のミスマッチを防ぐためにも、下記の項目については必ず確認をしてください。
- 勤務時間
始業・終業時刻、休憩時間、残業の有無など
- 勤務地
勤務する場所や転勤の可能性について
- 試用期間
試用期間の有無・その期間中の条件や評価基準
- 業務内容
担当する業務や職務内容の明記
- 福利厚生
社会保険・健康診断・福利厚生制度（育児休暇・介護休暇など）
- 退職条件
退職の手続きや通知期間・退職金の有無
- 就業規則
就業規則の有無やその確認方法
- 教育・研修制度
スキルアップのための研修や教育制度の内容
- 副業について
副業の可否やその条件
- 守秘義務
業務上知り得た情報に関する取り決め
以上の項目は、働いていく上で重要なポイントになります。
近年、注意すべき事項に加えられたのが、副業についてです。
副業の可否や、条件についてはしっかりと確認しておきましょう。
また、転勤の可能性・試用期間についても、面接時の回答と相違がないかをチェックしてください。
労働条件通知書について
内定が決定した際に、内定承諾書と一緒に受け取ることが多い労働条件通知書。
労働条件通知書は、労働者にとって自身の働き方を明確に理解するための重要な書類ですので、入社前にしっかりと確認しておくことが大切です。
労働条件通知書とは？
労働条件通知書とは、雇用主が労働者に対して、雇用の際にその労働条件を明示するために交付する書類です。
労働基準法第15条に基づいて、雇用契約を結ぶ際には必ず雇用主が書面で労働条件を通知することが義務付けられています。
労働条件通知書の目的
労働条件通知書の目的は、労働者に対して就業の条件を明確に伝えることで、後々のトラブルを防ぐことにあります。
労働条件が曖昧だと、賃金や労働時間、休暇に関する誤解が生じやすくなるため、労働者が理解しやすいように書面で明示することが求められているのです。
労働条件通知書に明記しなければいけない項目
労働基準法では、以下の項目について書面で通知することが義務付けられています。
- 労働契約の期間
- 就業の場所と従事する業務の内容
- 始業および終業の時刻、所定労働時間を超える労働の有無、休憩時間、休日、休暇に関する事項
- 賃金の決定方法、計算方法および支払方法、賃金の締め切りおよび支払の時期
- 退職に関する事項（解雇の事由を含む）
労働条件通知書を受け取った際には、書かれている労働条件が自分の理解と一致しているかどうかを確認しましょう。
労働条件通知書に記載されていない点について不明な点がある場合は、雇用主に質問し明確にしておくことが大切です。
スムーズな転職にはエージェントの利用がおすすめ！
転職時には同時に行わなければいけないタスクが発生し、慣れない人にとってはハードルが高いと感じてしまうこともあります。
転職経験の少ない人や、転職に不安を抱える人におすすめしたいのが、転職エージェントの活用です。
スムーズな転職には不可欠なエージェントのメリットや、利用をおすすめしたい人の特徴などをご紹介しましょう。
転職エージェントとは？
転職エージェントとは、求職者（転職希望者）と企業の間に立ち、転職活動をサポートするサービスのことです。
求職者に対して、求人情報の提供から応募、面接対策、内定後のフォローまでの幅広い支援を行います。
多くの転職エージェントは、求職者が無料でサービスを利用することが可能です。
求職者には専属のキャリアアドバイザーが担当につき、キャリアのアドバイスや応募先企業の選定、面接対策などを個別にサポートしてくれます。
キャリアアドバイザーは、業界の動向や企業の内部情報にも詳しく、求職者の強みを活かせる求人を紹介してくれることが特徴です。
転職エージェントのメリット
転職エージェントのメリットは、効率的な転職活動が可能になることです。
自分で求人を探す手間を省き、エージェントが希望に合った求人を紹介してくれるため、時間と労力を節約できます。
履歴書・職務経歴書の添削や面接対策など、プロのキャリアアドバイザーからのサポートを受けることで、選考の通過率が向上することも魅力です。
また、エージェントからは一般には公開されていない非公開求人の紹介を受けられる可能性もあり、より多くの選択肢から転職先を選定できることもメリットといえるでしょう。
転職エージェントの利用をおすすめしたい人の特徴
転職エージェントの利用をおすすめしたい人の特徴は、転職が初めての人や転職回数が少ない人です。
転職活動の進め方が分からない場合、エージェントが求人選びから面接対策までサポートしてくれるため、安心して転職活動に臨めます。
また、忙しくて自分で求人を探す時間がない人にもおすすめです。
エージェントが希望に合う求人を提案し、応募手続きや面接日程の調整も代行してくれるため、効率的に転職活動を進めることができます。
転職エージェントは誰でも利用することができるサービスで、業界・職種・求職者の状況に特化したエージェントもありますので、自分に合ったサービスを見つけることがポイントです。
まとめ
転職時にチェックしたいポイントは複数あります。
特に注意深く確認したいのは、労働条件通知書と内定承諾書です。
転職後のミスマッチを防ぐためにも、面接時の説明や自分の理解と異なる点がないかどうかをきちんと見極めてください。
万が一異なる点や納得できない点がある場合には、雇用契約を締結する前に企業の担当者に確認をしましょう。
自分一人での転職に不安がある人や、忙しくて転職活動の時間が確保できない人などは、ぜひ転職エージェントの活用を検討してみてください。
転職活動全般を無料でサポートしてくれる転職エージェントは、転職希望者にとって心強い味方となるはずです。
自分に合った転職エージェントを探すためにも、複数のエージェントに登録をしてみましょう。
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