鳥取県は移住先として人気が高く、転職を伴う移住をする人も少なくありません。
Uターンであれば地元に関する知識がありますが、他の都道府県から移住をする場合は、転職と合わせて移住に関する準備も必要になります。
移住・転職共に重要なのは情報収集…移住計画にもっとも重要な費用を知っておくことは欠かせません。
そこでこの記事では、鳥取県への転職を伴う移住に関する情報をご紹介します。
鳥取独自の移住支援策も参考にしてください。
鳥取県への移住・転職でかかる費用
鳥取県への転職を伴う移住を計画するのであれば、移住でかかる費用と、転職でかかる費用の概算を見積もっておきましょう。
どんな費用が発生するのか、一般的に必要な費用の内訳をご紹介します。
①移住でかかる費用
移住でかかる費用は一般的に下記のようなものが考えられます。
- 住居費
- 引っ越し費用
- 自動車の購入費用
住居費は購入・賃貸・実家へのUターンなど、状況によって大きく変わります。
引っ越し費用は荷物の量や移動距離によって費用が異なるため、単身者の場合よりも家族での移住の方が費用は高くなり、移住先までの距離が長ければ長いほど費用がかかることを覚えておきましょう。
また地方への移住で盲点となりやすいのが、自動車の確保です。
既に自動車を保有している人は該当しませんが、都市部など交通の便の良い場所に住んでいた人の場合、自動車を保有していないことがあります。
地方への移住では車での移動が当たり前になるので、新しく自動車を購入したり、リース・カーシェアリングなどで確保したりする必要があります。
②転職期間でかかる費用
一般的に転職でかかる費用には以下のようなものが挙げられます。
- 交通費
- 被服費
- 必要書類・写真撮影などの費用
上記以外にも、車を保有している人はガソリン代や維持費がかかることを頭に入れておいてください。
転職前・転職後に関わらず、生活をしていく上では食費や光熱費、税金の支払いなどの出費は必ず発生します。
退職後の転職活動となった場合は、一定の収入がなくなるためにある程度の貯えが必要です。
また移住を伴う転職の場合は、交通費が通常よりもかかるので、予算を十分に確保しておきましょう。
①と②を足した費用＋αが必要
移住と転職を同時に行う場合、費用は転職にかかる費用と移住にかかる費用を合算する必要があります。
鳥取県は移住者向けの支援策などを複数提供しているため、どの程度支援があり、自分達で用意する資金はどの程度必要なのかという試算を事前に行いましょう。
また移住することで生活がどのように変化するのか、鳥取県の生活事情を知っておくことも重要なポイントです。
鳥取県へのUIターンで転職する際の注意点
鳥取県への移住を伴う転職を行う際には、注意しなければいけないポイントがあります。
『知らなかった』『こんなはずじゃなかった』という後悔にならないよう、しっかりと押さえておいてください。
まずは転職先（仕事）を決める
移住を伴う転職の場合は、まず転職先を決めるのがセオリーです。
地方は都心よりも求人の絶対数が少なく、移住先で仕事がなかなか決まらないということも考えられます。
一般の転職・引越しよりも費用がかかるため、貯金を切り崩してしまうケースも少なくありません。
また地方は交通網が発達していないため、住居と勤務先が遠くなってしまうと移動が大変です。
まずは転職先を決め、そこを拠点として住居を検討することがポイントになります。
都心との違いをしっかりと把握する
移住先の鳥取と都心との違いをしっかりと把握しましょう。
特にギャップの大きいのは、通信環境・交通手段・天候です。
- 通信環境：山間部など場所によって電波状況が悪い・通信速度が遅いことがある
- 交通手段：バス・電車などの公共交通機関が発達していない・自動車が必須
- 天候：鳥取は雪が多い・冬は寒さが厳しい
特に自動車を保有していない人・運転に慣れていない人・そもそも免許を持っていない人は準備が必要です。
鳥取は意外と雪が多く、冬は厳しい寒さに襲われます。
今までの生活とどんな点が異なるのかを把握しておくことは非常に重要です。
自治体（各市町村）の支援制度や補助金の情報をチェックする
鳥取県は移住に関する支援制度を複数実施していますが、各市町村によって支援策や支援内容が異なります。
自分の移住を希望する先の市町村でどのような支援制度や補助金を提供しているのか、しっかりとした情報収集が必要です。
鳥取への移住に関する情報は、鳥取来楽暮（とっとりこらぼ）で情報提供をしています。
鳥取への移住を希望されている方は、必ずチェックしてみてください。
鳥取県へ移住する際に必ずチェック！各自治体の支援策
鳥取県にはさまざまな移住支援策があります。
実際にどのような制度を設けているのか、主な制度をご紹介しましょう。
空き家バンク
空き家バンクとは、売却などの希望がある空き家を登録し、利用したい人に紹介する仕組みのことです。
空き家バンクは、市外在住の人でも利用が可能で、しっかりとした不動産業者が仲介することが特徴。
賃貸・購入どちらでも可能なため、自分達のライフスタイルに合わせた選択ができます。
移住定住支援
移住定住支援とは、UIJターンでの移住者を対象とした制度です。
多くの自治体でお試し定住体験や固定資産税の減免制度（一定期間）などが設けられています。
定住奨励金
定住奨励金とは、移住を目的として転入した人、または子育て世帯に対し、奨励金を交付する制度です。
鳥取市の場合、鳥取市定住促進・Uターン相談支援窓口に登録を行うことで、50,000円～100,000円の補助金を受け取ることができます。
農林水産業支援
鳥取市では、新しく鳥取の農業を担う農業体験者を支援しています。
- 研修期間中：生活費の補助・家賃補助など（いずれも2年間）
- 就農時：生活費の補助・家賃の補助・初期投資補助・賃借料補助など
研修期間中から生活費や家賃の補助などがあり、就農後も手厚いサポートが受けられます。
その他
その他にも鳥取県はさまざまな施策を行っています。
県として行っているもの、市町村単位で行っているもの、民間団体の事業を支援しているものなど、支援の内容や実施している自治体が異なります。
移住を希望する自治体（市町村）がどのような施策を行っているのか、事前に確認してみましょう。
まとめ
鳥取県への転職を伴う移住は、メリットは多いものの、周到かつ綿密な事前準備が必要です。
鳥取県は移住者への支援策も充実しているので、暮らしやすさも魅力といえます。
しかし鳥取への移住・転職は、今までの生活とは異なる部分も多く、費用面でも個々の状況によってかかる金額が変わってくることを理解しなければいけません。
事前に情報収集を徹底して行うこと、まずは転職先（仕事）を決めること、暮らしの変化を想定しておくなど、できる限りの準備をしておくことが大切です。
自治体の支援策を十分に活用し、ギャップの生まれにくい移住生活ができるようにしましょう。
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